藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の弐



阪田流向飛車。かっこいい❤

前回月下の棋士をおススメして終わりました。

棋譜は、阪田流向飛車に後手が構えたところです。

局面を再掲載します。

▲6八玉 △4二銀▲9六歩 △9四歩 ▲4六歩 △6二玉 ▲7八玉 △7二玉▲4七銀

駒組みが整った(?)感じでしょうか。後手は、△42銀~72玉まで構えたことで、隙のない陣形になりました。先手は、▲46歩~▲47銀と持久戦に持ち込みたい感じでっす。

Sponsored Links

棒金の圧力を止めるために。金には金。スクラムトライを防ぐ!

△2四歩 ▲同 歩 △同 金 ▲3八金 △3三桂▲3六歩 △2五歩 ▲3七桂

後手はさっそく△24歩から突っかけてきます。この阪田流の狙いは、△24歩▲同歩△同金~から△27金まで棒銀ならぬ棒金のように進めて飛車先を逆襲する狙いです。

ここまでうまく行けば理想ですが、アマチュアで阪田流をはじめて見る棋敵に対しては試してみる価値ありです。

それくらい後手の棒金は強力です。ラグビーでいうところのスクラムですね。スクラムトライをされないように先手は気をつけなくてはなりません。そのための▲38金の一手と思います。

多分本当は、△33桂とせずに、この金を△25金~△26金と突進していきたいのだと思います。しかし先手に▲38金とされたことで、△26金としても▲27歩で受け止められてしまいます。

なので、△33桂から駒組みをします。先手も同様に駒組みを進めて▲37桂としました。後手としてはこの△24金をどう働かせるかが鍵となります。さてどうするのでしょうか?

金の繰りかえ。ポジション変更で飛車の効きが伸びる。

△3五歩 ▲6八金 △3四金▲7七桂 △3六歩 ▲同 銀 △3五歩 ▲4七銀 △4四歩

後手は△24金を働かせるために、△35歩と突いて、3筋に金を移動させ、飛車の効きを広げようとします。

先手は、玉の守りを強めます。ただ、局面は、緊張を高めており、玉を固めるにも、離れ駒が出来た時点で仕掛けられると、壊乱してしまう可能性があります。なので、必要最低限で堅い囲いをつくらなければなりません。

それが、この形です。▲68金、▲77桂の2手で完成です。この形、例えば▲68銀とする手もありますが、そうすると、右からの攻めには強いですが、左から攻め込まれた時に、右側に逃げ道がありません。しかし、▲68金形だと、適度に隙間が空いていて、柔軟性があります。

後手は△44歩として、先手の▲37桂跳ねを封じました。この後、先手はどのように手を繋げるか・・・。

Sponsored Links

私の思う自陣角

▲6五角

あまりの衝撃に言葉が出ませんでした。

この棋譜、なんて私好みなのかしら・・・・・!いやっほーーーーッ!

こんな気持ちです。伝わりますかね?これまで私の記事にお付き合いいただいた方なら以心伝心してくれますかね・・・。してくれたらうれしいです❤。

そうです、自陣角です。局面打開するための自陣角。こういう角が好きなんです。

ちなみに自陣角って、自陣の1段目から3段目までを自陣角って一般的には言うようです。しかし一方で、1段目から3段目にこだわらず自陣の勢力範囲に打てば自陣角と言う意見もあるようです。先手で言うと▲46角とか▲66角とかですね。

私が思う自陣角とは、ざっくり言って、敵陣に打ちこむのでなければ、だいたい全部自陣角と呼んでいます。

これは、私の勝手な解釈ですが、自陣角とは、敵陣に打ちこんで馬をつくって角自身の活躍をねらう角打ちとは違います。

そうではなく、角は馬にならず生の角のままでも、また、角自身の活躍を犠牲にしてでも、局面を優勢に導くために打たれた角打ちを自陣角と呼んでいます。

どうぞご理解くださいませ。

したがいまして、この▲65角は、私にとってまぎれもない自陣角です。

この自陣角が出現した将棋、しかも阪田流向飛車の戦いにおいてです。これはもう、かなりゾクゾクゾク・・・・・

いったいどれだけ鳥肌立つんじゃー。鳥になってまうやんけー、って感じです。すみません、乱れました。

続きは次回に。チャオ!

前の記事:藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の壱

次の記事:藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の参

棋譜一覧表を表示する

向飛車は月下の棋士を読むと好きになる!』に戻る

Sponsored Links