藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の六



後手の勝負手△47歩成!

前回先手が△47歩成とした局面で終わりました。局面を再掲載します。


後手は守備の金を二枚も渡してしまった代償に何かを狙っています。後手の△47歩成と攻めこんだ手は決断の一手、いわば勝負手です。自玉が詰まないと判断しなければ指せない手です。

後手玉はすごく危険な感じがしますが、先手の持ち駒に銀が1枚しかなくて、しかも▲76歩詰がない状況だとやはり詰まないと思います。

少なくとも、私はいろいろ試しましたが詰みませんでした。例えば▲71銀と打ってしまうと、玉が△93玉とされた時に、斜め駒がないので、▲85桂としますが、そうなると▲76歩がないので上部に逃げだした玉がつかまりません。

また▲62金から打っていっても、同じく△93玉と逃げられると、続きません。月下の棋士でも、端歩が一つの重要なキーワードになるのですが、逃げ道を開ける端歩の効果って大きいんだな~ってあらためて感じました。

何度も言いますが、月下の棋士、おススメですよ。漫画でも端歩が生命線です。これも再掲載します。↓



 
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 まるで急ブレーキ?あれほど激しい流れの中で・・・。

▲5九金


まさしく驚愕の一手です。

・・・

今まであれだけ激しい攻め合いをしていたのに・・・・。

まるで急ブレーキを踏んだようです。

▲38の金が取られる寸前で、その金で▲47金としてと金を取れば後手の攻駒もなくせるし、金が手順に守りに働くし、持ち駒の金を温存できるし・・・。とにかく置き駒の活用ではだめだったのでしょうか?

と金も馬も取らずに、持ち駒の金を投入して▲59金とはいったい・・・。

不思議な受け

私はこの手を最初に見た時には、疑問符がたくさん浮かんだと言うより、疑問符も何もなく頭の中は真っ白な状態でした。まさしく虚を突かれた思いでした。

この▲59金をどうやって解釈すればいいのでしょうか?おそらく攻め合いでは負けていると先手が判断したので、受けにまわったということなのでしょうが・・・。

しかし、私の頭の中では、先手が▲59金の代わりに▲42飛車と打ったら詰むのではないだろうか?そんなことが浮かんできて頭から離れませんでした。

仮に▲42飛車と打って後手玉が詰み、先手玉が詰まないのであれば、▲59金と受ける必要はないように思います。

 
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論理的には理解に苦しむ一手。しかしオーラを感じる一手。

まず先手が▲59金ではなく▲42飛車と打ったら後手玉は詰むでしょうか?

検証してみます。

▲42飛車△68桂成▲同銀△58と▲62と△同銀▲82金△同玉▲62飛車成△93玉▲82銀△84玉▲85金。


▲85金と打つことができるので(金を温存した効果)、後手玉を詰ますことができました。

 

うーーーーん。▲42飛車と打って後手玉が詰むなら、もしかして、▲59金と打たなかったら先手玉は詰んでしまうのだろうか?さきほどの例では”58と”でしたが、先手玉を詰ます手順があったのでしょうか?

ということで、先手が▲59金と打たないで、▲42飛車と打った場合、先手玉は詰むのか考えます。

▲42飛車△68桂成▲同銀 のあと、69銀の王手から入ることになると思います。

▲同玉は、△58金から詰みそうです。

なので、▲88玉△78飛車▲97玉と逃げると・・(けっこう長いこと考えました。)またしても端歩・・・・思考停止(-_-;)


すみません。私の実力では先手玉を詰ますことはできませんでした。(-_-;)

▲59金は、▲42飛車と打って先手の勝ちならば、論理的には納得できない手です。しかし、直感的に、ものすごくすごい一手であるということは何となく肌で感じます。

今回は▲59金を考えすぎて疲れてしまいました。かなり糖分がほしいところです。甘いスイーツを食べてよい考えが浮かんでくるのを待ちます。

今日はこれにて。続きは次回に。チャオ!

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