藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の七



先手の▲59金打ち!エンドレスでラビリンス。

前回先手が▲59金とした局面で終わりました。局面を再掲載します。


結局、▲59金の意味を考えてしまって、終わってしまいました。

分からないことがあると、ずーっと考えてしまうのが私の癖です。その結果脳内はエンドレスでラビリンス。

子供の頃、算数のテストで、分からない問題があると、その問題を飛ばしてしまえばいいのに、ず――ッと考えて時間を失ってしまう・・・。そんな感じです。時間の制限がテストはあるからいいですが、将棋は・・・。

とにかくこの局面は、いずれまた別の考え方や教えていただくこともあると思いますので、その時までタイムカプセル状態にしておこうと思います。その時はあらためて記事にしようと思います。
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後手馬を引く。先手玉のこめかみを遠く睨む馬。先手待望の飛車打ち。後手二枚目の角を投入!

△5四馬 ▲4二飛 △3三角


”馬を自陣に引け”と言われますが、これを地で行く△54馬引きです。馬の守りは金銀3枚に匹敵すると言われますが、この馬の守備力の強さと先手玉のこめかみに睨みを利かせており、まさに攻防の馬です。

先手は待望の▲42飛車打ちです。この手によって、後手玉はかなり危険な状態になったと思いました。さきほどから▲42飛車と打たれたら詰むでしょ、って思ってたくらいですから。しかし金を一枚守りに使ったことで、この局面では一枚攻め駒が足りないので先ほどとは少し違うみたいです。

対して後手は△33角と打ちました。これは、まだ後手玉は詰まないことを意味していることになります。先手の攻めを催促しつつ、先手の玉頭に二枚目の角を睨ませます。

馬と角のダブルの睨みです。強烈です。

さて、本当に後手玉は詰まないのでしょうか?

綱渡りの玉。終盤に玉の命を救う端歩の大きさ!

▲6二と △同 銀▲8二金 △同 玉 ▲6二飛成 △9三玉


▲62とからと金を捨てて△同銀と取らせて、送りの手筋の▲82金打。しかたのない同玉に▲62飛車成と先手の龍が後手玉に迫ります。ここで後手は攻め駒を温存して△93玉と逃げました。ここでも端歩の大きさがわかります。

ちなみに持ち駒を温存したように思えた後手ですが、仮にここで後手の手番であれば先手玉は詰むのでしょうか?

つたない力で考えてみました。

△68桂成▲同金△87馬・・・詰まない(-_-;)。

△88金▲同銀△同桂成▲同玉△87馬▲同玉△89飛車・・・・詰まない(-_-;)。

私の結論は先手玉は詰みましぇん。涙
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漬物石のような銀打ち。局面を決定づける一手。

▲7五銀


この▲75銀は漬物石のような銀です。

これで、先手玉はかなり安全になりました。これと同時に、後手玉の上部に逃げだす変化を消して局面の優劣を決定づける一手だったと思います。

逆にこの地点に後手から飛車とかを打たれるとかなり危ないと思います。

”敵の打ちたいところに打て”

まさに格言通りの一手ですが、この一手が打てるかどうかの速度争いに、どうしても後手は一歩及ばなかったということでしょうか?

この一手によって、次に▲85桂の一手詰めなので、後手は受けなくてはなりません。

今日も考えさせていただきました。疲れました。続きは次回に。チャオ!

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