ゴルフとの出会い



晴れた日の練習場で、ドライバーを握りただひたすらボールを打っていました。1000球のボールを打つことをただ目標にして。

持つクラブは何でもいいと言われたので、一番飛ぶドライバーを握り、どんな握り方がよいかもわからないため、適当に握って。ただ野球のバットのようにボールを打つ。やがて血豆が出来て、破れ、絆創膏が必要だと気づき、それを貼っては練習を繰り返していました。やがて、豆が痛くて、ただただ痛みに耐えて打ち続けていました。

ゴルフと出会った最初の日の思い出でした。

なぜ

なぜ、こうなったのか、それは、急遽頭数が足りないので出てもらいたい、という先輩からの頼み。どうしても必要なのだ、と懇願された上でのことでした。別にうまく回ろうと思っていたわけではないのですが、別のゴルフに熱心な先輩にゴルフコースに出る以上ゴルフコースに対して失礼だから、少なくとも敬意を表して1000球位は打っていくように、そう言われたことが原因です。ちなみにゴルフ当日まで1週間を切っていました。

全く無知の状態でゴルフをする自分は、これだけ練習をしたのだから、当日は一体、どんな素晴らしいスコアを出すことになるのか、とそのことで楽しみの方が強かったのを覚えています。どこか頭の配線がおかしくなっていたのでしょう。練習場で血豆を作りながらドライバーを振り回している自分は、ごくたまにでる、遠くに飛んだバナナボールを見て、とても爽快で最高だと思っていたのですから。

バナナボール、ようはスライスボールですが、そのスライスボールではOBを連発することは間違いないのです。しかしこの時は、全くそんなことは思いもしませんでした。まるでゴルフ場にもネットがあり、曲がったボールは矯正されるから大丈夫だと言わんばかり。

ちなみに、ゴルフに使う道具はドライバー一本で足りると思っていたのですから、どうしようもありません。プロゴルファー猿の影響ですね。木で作ったお手製のドライバーで全てをこなす主人公猿に自分を重ね、ドライバーを練習の道具に選んだのも無理はありません。

この時、ゴルフクラブを貸してくれたのは祖父でしたが、ゴルフバッグに入っていたクラブが何本かあったのに、その他のクラブを打とうとは思いもしませんでした。それほど、時間がない中で沢山のクラブを練習しても仕方がないという思いから一本に集中する重要性を感じていたのは確かですが、この時選んだクラブが9番アイアンであったならば、その後のゴルフ人生は全く異なったものになったでしょう。

当日前夜、ボールはロストボール30個入りをゴルフ5で購入し、ゴルフシューズも安いのを買いました。これで万全だろう、そう思ってコースに臨む自分は、今思えば、竹やりを構えて、戦車に挑む、そんな勇敢な兵士のようでした。

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