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ジャンボ尾崎選手からのアドバイス
私はジャンボ尾崎選手が大好きです。ジャンボ尾崎さんの全盛時代を生では知りません。インターネットで動画とかを見て部分的に知っている状況です。そんな私はジャンボ尾崎さんの書籍をネットサーフィンしながら探しています。前にジャンボ選手のアプローチの写真のお話をしたと思いますが、とにかく魅かれてしまってその興味は深まるばかりです。
ネットサーフィンをしていて、ジャンボさんに関する本を手に入れました。この本を見ていて、目にとまった箇所がありましたので記事にしました。

ピッチングウェッジでアドレスする。そこから、テークバックせずに、ボールを押し出していく。つまり、ここでいうアドレスはインパクトで、そのままフォロースル―までとってやる練習だ。
「引用元:尾崎将司 プロ25周年記念出版
アルバトロス・ビュー特別編集 小池書院 p68」
とても印象に残る言葉です。特に、『ボールを押し出していく』という表現が新鮮でした。
ピッチングウェッジでさっそく実践
教え通り持つクラブはピッチングウェッジです。ボールをセットして、バッグスイングせずにボールを飛ばそうとするのですが、うまく前に飛んでくれません。
なぜ飛ばないのか?・・・・・うーーーーん
・・・・(どれだけうーんと繰り返したことか、書き切れないので早送りで省略します。)
練習の最中に考えたことを列記します。
①どうしてもバッグスイングという助走をつけないと、クラブヘッドを振るということができないのです。
②ロフトがついているので、つまりはフェース面が斜めになっているので、ボールがかけ上がっていってしまう。ボールの下をフェースがくぐっていってしまうのです。
③スタンスがスクエアだと腰に力が入らない。
④腕の形がアドレスのままだと窮屈で、フォロースル―をとりづらい。
大きく言ってこの4つでした。
4つの課題を解決したい!
実際に、この4つの内、どれが簡単に解決するのかっていう点から考えてみました。簡単なものから解決していこうというアプローチ方法です。
はてさて・・・
この4つの課題の内、L字パターに魅せられた私にとってどれが最も簡単に解決できると思ったか、これまで私のブログをお読みいただいている読者様ならお分かりになるかと思います。
答えは②です。
ウィルソン8802、L字パターが分かりやすくしてくれる
ロフトのあるピッチングウェッジではなく、ロフトがないL字パターで代用すれば②の問題点は解決します。超簡単解決です。
道具を取りかえるだけなので一番簡単だと思ったわけです。
さすがにロフトの無いL字パターだと、ボールがかけ上がってしまうという問題はなくなりました。
パターをボールの後ろにセットしてバックスイングをしないように転がすのと同じですから簡単です。しかし、飛びません。これを飛ばすにはどうしたらよいか、というところが次の問題です。
アイスホッケー打法の打ち方から考える
L字パターから教わったアイスホッケー打法をイメージしてみました。4つの課題で言えば『③スタンスがスクエアだと腰に力が入らない。』の問題についてです。
最初通常のアドレスをするようにL字パターで構えたのですが、この状態からフェースを加速させてボールを飛ばすなんて不可能だと思いました。
アイスホッケー打法の時の打ち方と比較するとアドレスの態勢が全く違うことに気付きました。通常のアドレスの時点では、アイスホッケー打法の場合、すでにインパクト直前の姿勢になっています。
この感覚を裏付けるように、もう一度冷静に引用箇所を読むと書いてありました。
”・・・つまりここでいうアドレスはインパクトで・・・”
きっとインパクトの時の状態をアドレスにして構えなさいよって意味なんですね。まさにアイスホッケー打法のやり方とほぼ一緒です。
インパクトがアドレスになるとは
インパクトをアドレスにするということは具体的にはどういうことなのか。アドレスとインパクトの一番その違いを感じるのは、腰が先に開いているところだと思います。ぐっと左足のほうに腰を回しておいて、肩をぎゅっと反対方向にまわして飛球線と平行になるようにします。この時、ゼンマイを巻いたように力がたまっているのがわかると思います。
あとは、ボールの後ろにフェースをセットして、地面の上をずりずりっとフェースで地面をなぞるように動かしていきます。
すると、どうでしょうか?けっこうボールを転がせますよね。
このように8802で練習を繰り返し、慣れてきたら、5番アイアン、7番アイアン、9番アイアン、ピッチングと、段階的に難しくしていけば、自然とできるようになるのではって思いました。
このゴルフの打ち方を練習していけば、きっと通常のショットにも良い影響となるのではないかって思います。なんせあのジャンボさんが言っているのですから。
助走なしで打つということのむずかしさ
非常に難しい課題と感じたのは①でした。
バックスイングをしたフェースが、その反動で戻ってきて加速がついてインパクト、これがやはり飛ばすためには普通は必要です。これまで書いてきたアイスホッケー打法も、バッグスイングの幅は少ないですが、少しはありました。
繰り返しているうち、バッグスイングを全くせずに球を飛ばすということが、ものすごく難しいということに気付きました。それと同時に、バッグスイングがあることでどれだけ球を飛ばしやすいかということも。
バッグスイングゼロの究極スイング
バッグスイングの幅を極端に少なくすることで、安定度は格段に上がることは直感的に分かります。しかし、バックスイングの幅がゼロなんて・・・。
しかしバッグスイングゼロは究極のスイングだとも思いました。まずダフリがないです。空振りもないです。トップもないです。シャンクもないです。方向性もほぼ狂いなしです。
まさしく、この打ち方で飛距離を伸ばすことができれば、鬼に金棒です。
ゴルフを始めたばかりの頃は、バッグスイングからインパクトまでが重要で、いかにインパクトでフェースをアドレスの状態に戻すかが肝心で、フォローはなりゆきっていう考え方をしていました。
そこから考えたら、インパクトからインパクトの先のフォローのことを考えるなんて、今までのと全く真逆やんけーーー、って感じです。
打てるアドレス
この①の課題を解決するために、私は、インパクトの瞬間の姿をイメージすることから始めました。インパクトの瞬間って一体どんな感じなのか?それこそ、いろんな雑誌でいろんな選手のインパクトの形を参考にしました。
前の記事でも書きましたが、インパクトの形と、最初の構えた時点のアドレスとの違いの一番は、腰が先に開いているところだと思います。ぐっと左足のほうに腰を回しておいて、肩をぎゅっと逆方向にまわして飛球線と平行になるようにします。
腰と肩の間にねじれが生じて、それがゴムのようにギュッとひねられている状態でボールの後ろにフェースをセットします。お試しいただくと分かると思いますが、この時、ゼンマイを巻いたように力がたまっているのがわかると思います。
「インパクトとは、アドレスの再現である」
この言葉はよく聞きますが、この練習を実践していた時、この言葉が、全く違った意味をもって私には伝わってきました。
「インパクトができるアドレスを作りなさい」
と言う意味でした。
そうか、この練習は、実は形だけのアドレスではなく、打てるアドレス、つまり”本当の”アドレスを作るための練習ではないのだろうか?
真のアドレスを作るために
これを実現するためにまずしたことは、インパクトの時にどういうふうな格好になっているのだろうか?と思ったことから、インパクトの時のプロの映像をネットで見たり、雑誌のコマ送りの写真をたくさん見ました。
どの写真を見ても、そのインパクトの瞬間の形というのは、打つ時に構えるアドレスの時の姿とは全く異なります。
似ても似つきません。
う~~ん
「インパクトの態勢と最初のアドレスの態勢が同じになることは不可能である。」
私の結論はこれでした。
その結果、最初に構えたアドレスにはこだわらないことにしました。まず、インパクトの時にどんな格好をしていたらよいか、それをダイレクトに追求しようと思ったのです。
そこで、また再度4つの課題を思い起こしますと、
①どうしてもバックスイングという助走をつけないと、クラブヘッドを振るということができないのです。
②ロフトがついているので、つまりはフェース面が斜めになっているので、ボールがかけ上がっていってしまう。ボールの下をフェースがくぐっていってしまうのです。
③スタンスがスクエアだと腰に力が入らない。
④腕の形がアドレスのままだと窮屈で、フォロースル―をとりづらい。
(再掲載)
この4つの項目の中で、③の「スタンスがスクエアだと腰に力が入らない」、という課題に再度思い当ります。
インパクトの時のことを考えるということは、インパクト直後の格好を考えないと先に進まないのではないか?って思ったんです。
インパクトを終えた後のスタンスをイメージする
スタンスがスクエアというのは、まぎれもなく一番最初のアドレスの姿勢です。
しかし、打ち終わったあとのスタンスはどうなっているのか?
左足首はひねられていて、右ひざは左のひざに近づいています。ということは、そのすぐ上にある腰も、例えばへそがまっすぐ正面を向いていたのが、飛球線方向に開いて向いています。
このことが意味するのは、アドレスの時とインパクトの時の姿は、少なくとも腰より下の形は違っているのではないかってことなんです。
そこで実験しました。スタンスを超オープンに開きました。どのくらいオープンかっていうと、右足を飛球線と直角に置いて、左足を可能な限り後ろに下げます。左爪先は左に飛球線と並行にします。ボールは右足の前に置いています。そして、肩を飛球線と平行になるようにします。
かなり窮屈です。
でもこの窮屈さが、普通のスイングをする時に、瞬間的に生じるんだと思います。
バックスイングをしないで打つためには、この状態ですでに力が体に溜められていることが条件なんだと思います。
さぁ、満を持して打ちます。
うりゃッ・・・
力みすぎて飛びません。
えぃッ・・
・・・
何度も打ちます。
続けていると、こころもち勢いよくボールが前にいくようになりました。しかしバックスイングゼロではほとんど飛びません。でもこれを続けて行けばきっと飛距離が伸びるような気がします。勘ですけど。ねじっておいたゴムがぎゅんっと戻る感じです。
バントのイメージに近いのではないか?
野球は見るだけでプレイしたことがないので、実際のところはわかりませんが、野球で言うバントのイメージのような気がします。ボールが当たった時には、すでに態勢は整っている、という感じでしょうか。
バントのようにボールの後ろにクラブフェースを構えたら、あとは、その態勢でひたすら飛ばす方向に向かって押す。バントは押さないかもしれませんが(-_-;)。
この時、最も力が入る態勢がインパクト可能なアドレスということになるのだと思います。
ということは、これは別にボールを打つ必要はないな。とりあえず何か押すものは・・・と探していると、家にタイヤがありました。よしこれをL字で・・・
だめだめだめだめだめ・・・・・
大事な8802が壊れてしまいます。なので、適当に棒を見つけてきて押してみます。
うん、・・・
・・・・・うん
いまいちわからん。
とりあえずこんな感じで実験と練習を繰り返して試行錯誤の日々が続きました。
タイヤをひたすら押して気付いたこと
タイヤを大事なウィルソン8802であやうく押してしまうところでした。
ふーーーッ、あぶない、あぶない。あやうくシャフトが曲がってしまうところでした。
別に中古の古いクラブがあったので、それを適当に持ちだしてきて代用しました。これは折れなければ何でもいいと思います。棒っきれでいいんです。どうしてもなければ中古のゴルフショップとかで安く売ってるやつでいいと思います。
一応ゴルフパートナーのリンク貼っておきます。
GOLF Partner
”タイヤを押す”
打つのではなく押す。
シンプルですが、めちゃくちゃ得るものがありました。
ゴルフのためにやってるんですが、まったくゴルフの練習をしているとは思えません。
タイヤを延々と押し続ける・・・・・
これけっこう疲れます。
ボール打つより疲れます。
最初は慣れないので、どこが一番力を入れなきゃならないポイントなのか分かりません。
でも、馬鹿みたいに延々と続けているうちに、ふとあることに気付きました。
テコの原理
グリップを普通のショットを打つように握ったのでは、つまりはセオリー通りに握ったのでは、重いタイヤを押すことがきつい、ということでした。
逆に左右の手を離してスプリットに握ると、比較的楽に押せることに気付きました。
うん・・・・・
・・・・・・・どうして?
・・・・
テコの原理ですね。
これだけでは意味不明ですね。
イメージしたのがこちらです。

男の人が丸い物体を棒を使ってテコの原理で動かそうとしています。
この丸い物体を重たいボールだと思ってください。
支点の位置が、1、2、3、のどれかを選べたとします。
最も少ない力でボールに対して力が入る場所は、もちろん1ですね。
でも少ししかボールは転がりません。支点よりも先の棒の長さが短いからです。
一方、最も大きな力でボールに対して力が入る場所は、3ですね。
この場合、1のときよりも力はいれないとダメですが、支点からボールまでの棒の長さが長いので、ボールは転がります。
うん、理科の授業を聞いているようです。まったくゴルフと関係なさそうです。
しかし、このイメージを頭に入れて置いた上で次の図を見てください。
ゴルフに応用できそうなテコの原理のイメージ
先ほどの図を少しいじってみました。
さっきと比べて見てもらうと、ボールをこちらに向かって飛ばそうとしているように見えると思います。
この時、左手の場所はそのままで、1、2、3のいずれかに右手を置いたとします。
この場合、どの位置がボールを強く押しだせるか?これを考えると当然、1の位置ですね。
2の位置、3の位置と右手を左手の方に近づけて置くにつれて手が疲れてくると思います。
しかし、もっともボールを長く押し続けられるのは、3の位置ですね。1の位置ではボールを短い時間しか押し続けられません。なぜなら、右手とボールまでの距離が短いからです。
ここから分かることは、左手でグリップエンドを握っておいたとすると、右手をボールに近づけるにつれて、力強くボールを押せるが、長く力を与え続けることはできません。
一方、右手を左手に近づけるにつれて、ボールと右手の距離が長くなり、ボールを押す力は弱くなりますが、ボールに長く力を与え続けることができます。
いかがですか?
そんなの当たり前だよねって声が聞こえてきそうで怖いです。
しかし、恐れずに言うと、自分は、タイヤを押してはじめてこのことに気付きました。
たとえどんなに些細なことだと思われても、私のゴルフに対する理屈を組み立てる上で、この気付きはとてつもなく大きなものでした。
続きは次回に。
追伸:ゴルフに対して自分のつたない頭で考えて試行錯誤を繰り返した記録です。間違ってるかもしれないし、当たってるかもしれない。
でも好きなゴルフを自分の気付きと考えで、実験を繰り返しながら冒険するように進んでいくのが楽しいです。
こんなど素人のゴルフへのアプローチですが、誰かの悩みの解決の種となればうれしいです。(#^.^#)