将棋 馬の陰に怪しげな香車。増田雁木陣の鋭い攻め!森下卓九段に挑む愛弟子増田康宏五段。なるか、恩返し。



★先手、堅陣を維持!後手、成桂を捨てる妙手?

前回の記事で、先手の▲68金は駒の連結を保って堅い手だなって思いました。この堅い矢倉の陣形をどうやって崩すのか?まだ持ち駒は少ないし・・・。なんて見ていたら、またも「△58成桂」という不可解な手が出現しました。これ一体なんなんですか?って感じの手です。

再度その局面を掲載します(^◇^)。


 

さて、先手の対応やいかに?
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★タダより怖いものはない。でも・・・

▲同 金 △9九桂成▲同 玉 △8七歩成


やっぱり同金ですよね。タダでもらえるのですから取りたくなるのが人情ですよね。

△58成桂を取らせた効果は何か?と考えると、▲68金が▲58金と離れたくらいですね。これが一体どれだけ大きなことなのかってことなんだと思います。

私にはこの瞬間も全く効果が分かりません。譜を追えば分かってくるのだろうと信じ先に進みます。

これって、昔子供の頃に、算数のテストとかやると、難しい問題に途中でぶち当たって、そこで一生懸命考えているうちに、どんどん時間が過ぎてしまい、気付いたら残りの問題やってなかった、ガビーン!みたいな感じを思い出します。

こんな問題飛ばして先に進めばもっと簡単な問題が先にあって、もっと点数とれたでしょ!って怒られました。この時は自分の不器用さ、要領の悪さにしょげました。

しかし、将棋においては、実戦では、途中をすっとばすなんてできません。やっぱり飛ばしたらいけません。いいじゃないですか不器用で!

と自分をなぐさめつつ、「いつかわかってやる!」って思いを抱き、ここは拘らずに先に進みますね。

△99桂成▲同玉。このやりとりは後手の桂馬が香車を取りつつ、先手の玉を死地に誘った感じの手に見えました。

次の後手の△87歩成。これを見て、一瞬せっかく気付いた拠点が~~(・。・;って思ったんですが・・・。

★玉頭に突然出現した”馬”

▲同 歩 △9七角成 ▲8八銀 △9六香


大砲が陰に隠れていたのですね。先手の▲87同歩の後、△97角成と馬が先手の玉の目の前に出現しました。今まで狙われていた角が、ここで馬になると誰が予想できたでしょうか?健気ですよね。だって、この角が22に居た時は、23歩を打たれてどうするのかって心配したくらい、いじめられていたのですよ。

それが立派になって。シクシクうれし泣き状態。

さて、いきなり玉の目の前に馬が出来ていて、それを見た周りにいた先手の護衛の金銀の気持ちを考えたらびっくりしますよね。まさに虚を突かれた感じだと思います。自分たちが必死に守っていた王様の喉元に敵の将軍が槍をもって構えているような感じ。”私たちは一体何を守っていたのかッ”そんな言葉が聞こえてきそうです。

ここで、以前に考えることを保留していた△58成桂の捨て駒について改めて考えてみると、もしかして金銀を玉から遠ざけるために捨てたのかな、とも思えてきたから不思議です。確かに玉と金の動きはこの数手で正反対の方向に移動させられています。

あわてて先手は▲88銀と玉の護衛につきます。たぶん金銀の誰かが叫んだんでしょう、「王様をまもれーーーッ」って。後手はその追撃の手を緩めずに△96香車と打ちます。馬の陰に打たれた香車が怪しい光を放っています。

この手の狙いは何なのか?気になりますね。はい、おーーーーいに気になります。

ちょっと私なりにつたないですが2つの場合に分けて考えてみました。

まず、大丈夫、大丈夫、何もない。出ないお化けに怖がらないで!と放っておくとどうなるか?

△98馬(詰み)。

意外と盲点かもしれませんが、98に歩とかを受けてもだめです。

もうひとつは、同銀と取ります。よっしゃ馬とったどーーーーー!駒得です。

駒得は裏切らない!!!

はたしてどうか?

△同香成(次に△98銀の詰めろ)▲89玉△87成香(同金は同飛車成りで詰み)▲79玉△78成香

▲同玉△87銀▲69玉△78金(詰み)。

となると、先手はどうしましょうか?他に選択肢は?

続きは次回。チャオ!

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