【将棋その壱】藤井聡太、立ちはだかる井上一門を破り七段に昇段。最年少記録更新でひふみんも破る!



歴史的な快挙

2018年5月18日。またしても歴史的な快挙の日となりました。

弱冠15歳の藤井聡太六段が第31期竜王戦5組ランキング戦準決勝において、船江恒平六段(31歳)を破ったことにより、4組昇級を決めると同時に史上最年少のスピードで七段に昇段しました。

どのくらいすごいスピードかというと、プロ入りからわずか1年7カ月の期間しか経過していません。因みに、この最年少記録、藤井七段に破られる前に持っていたのは、ひふみんとしてお茶の間で人気の加藤一二三九段です。

ひふみんは将棋界の神様なのです!お茶の間のひふみんとのギャップがすごいっす。加藤九段が持っていた記録は2年8カ月でした。これを1年以上上回るスピードなんですね。しかも、この更新は、61年ぶりの更新となります。

別の記事でも書きましたが、藤井七段とひふみんこと加藤九段は、加藤九段がプロ棋界を引退したあとも、最年少記録などの将棋界に打ちたてた金字塔をめぐって戦っているというか会話をしているようにお思えてなりません。まさに世代を超えたコミュニケーションですね。

 
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立ちはだかる井上一門

対局相手の船江六段は実力者です。師匠は井上慶太九段です。藤井七段は29連勝の連勝記録を更新したことで有名ですが、実は、その後も連勝記録となりそうなくらい勝ち続けていて16連勝していました。

その連勝記録を止めたのが井上九段です。その対局は、2018年3月28日に行われ、井上九段が137手で勝ちました。藤井七段にとっては、中学生最後の対局で、残念な結果となりました。

井上九段の弟子の中で藤井七段に勝った棋士は、菅井竜也王位、稲葉陽八段がいます。歴戦の猛者が負けている中で、井上門下の勝ちっぷりが際立ちます。とすると藤井七段にとっては相性の悪い井上一門との勝負となります。

因みに井上九段が藤井七段の将棋について「手厚く、負けにくい、腰の重い将棋だった」と評しています。そんな藤井七段は、この昇段のかかる一戦で船江六段相手にいったいどんな将棋を指したのか、興味しんしんですよね。棋譜を並べてみたいと思います。

先手が船江六段、後手藤井七段(分かりやすく七段で統一します。)です。戦型は、角換わりです。

 

横歩の出だし。え、相掛かり?いや角替わりでした!

▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲2五歩 △3二金
▲7七角 △3四歩 ▲6八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀
▲3八銀 △3三銀 ▲2七銀


典型的な角換わりの出だしかと思いきや、横歩のような出だしでした。後手が△32金とするところで△34歩と指せば横歩な感じでした。ここから先手がどのように攻めの形を構築していくのかに注目ですが、角換わりには、3つの形があります。

3つとは、腰掛け銀、棒銀、早繰り銀。腰掛け銀がけっこう頻繁に見る形だと思うのですが、飛車先の歩を突き越しています。▲25桂馬と跳ねる余地がなくなるので、腰掛け銀ではなさそうって見ていると、棒銀でした。ちなみに△74歩は早繰り銀の形ですね。

大好きです。棒銀!!レッツ棒銀!続きは次回に。チャオ!

次の記事:【将棋巻の弐 飛車先を止める自陣角】藤井聡太、立ちはだかる井上一門を破り七段に昇段。最年少記録更新でひふみんも破る!

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