【将棋巻の五 妖しさ満点の腹銀】藤井聡太、立ちはだかる井上一門を破り七段に昇段。最年少記録更新でひふみんも破る!



取られる寸前の銀、執念の働き!

前回までの局面を再度掲載します。先手が▲68飛車と逃げたところです。先手は飛車を活用しようとしましたが、かえって攻めを封じられてしまったかっこうです。

さて、この後手番を握った後手は、今△35の銀取りの状態です。

 

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なぜ57に銀を成らない?

△4六銀▲3二と △5二金寄 ▲3一馬 △6五桂

後手は△46銀と逃げました。これは次に△57銀成りも睨んでいて、味が良い手だと思います。これまで取られる寸前だった銀が息をふきかえした印象です。仮に△57銀成りが実現したら、飛車取りで、玉の頭に大きな重しとなります。飛車とこの銀との交換には到底応じられません!!

先手は▲32ととと金を活用しました。このと金が働かないことには仕事になりません。△52金に▲31馬と寄りました。

えええええぇぇぇぇぇ △57銀成りはどうすんのぉぉぉぉッ

って感じです。

・・・・筆者長考中

・・・・筆者長考中

・・・・筆者長考中

もしかして、△57銀成りを誘ってる?

もしそうなったら、▲58香車でしょうか?▲53香成りが実現したら、確かに後手にとっては脅威です。

うん、きっとそうなのでしょう。前の先手の指してが▲31馬なのも53の地点に効かせているのでしょうし。(とりあえず納得してみる。)

さて、指された後手の手は△65桂馬でした。

恐れ入りました。

このすぐに成れる直接的な△57銀成りではなく、遠巻きに攻める△65桂。

こうやって攻めるんですね、本当に勉強になります。

 

攻めの急所はやっぱり角頭?

▲6六香 △7三桂▲5六桂 △4五角

▲66香と先手は指しました。この手は後手の弱点である角頭を狙っています。いつの局面も角頭と桂頭は攻めの目標となるのですね。

後手は丁寧に△73桂と△65桂につなぎます。▲56桂と執拗に後手の角の頭の歩を狙ってきます。

後手はひらりと△45角です。狙われていた角をかわしました。牛若丸のように。

あんまり関係ないかもしれませんが、局面を眺めていて、不思議なのは、歩が使える筋が少ないことでした。先手は持ち歩がありませんが、仮にあっても、2筋と4筋のみです。後手にいたっては一筋もありません。なので双方とも歩以外の駒が主役ですね。

 

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先手、猛追!玉の腹から銀を打て!妖しさ満点!

▲6四桂 △6三金 ▲7二桂成 △同 金▲4二馬 △6二玉 ▲5二銀

先手、猛追です。反撃ののろしは▲64桂の跳躍から!この手は金銀両取りです。本来”両取り逃げるべからず”と格言に言われますが、さすがに逃げないと、▲52桂成りと金を取られて、どんどん玉の周りの金銀を剥がされてしまいます。

なので△63金と逃げましたが、▲72桂成と銀を奪い、▲42馬△62玉としてから、”玉の腹から銀を打て”の格言通り、▲52銀と打ちました。

お手本のような怒涛の寄せです。何となく妖しい雰囲気が漂っています。この妖しい雰囲気というのが言葉で形容しずらいのですが、何となく隠された狙いがあるというか、罠が仕掛けられているというか。

気付かないと一気に持って行かれてしまう局面に特有の形容詞です、この”妖しい”という形容詞は。例えば金があれば▲61金で詰んでしまいます。まぁ今は金がないのですが、何かの拍子に相手に金が渡る変化があるとたいへんです。

じーっと見ていて、浮かんだ手は、▲43馬がいきなり詰めろになってしまうことです。この手がタイミングよく入ると、形勢が一気にふれる感じです。例えば△65桂馬取りになる変化をうまく利用すれば、後手の攻め駒を駆逐しながら詰めろをかけることもありえます。

終盤のはらはらドキドキの局面のど真ん中です。

続きは次回に。チャオ!

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