強烈な破壊力、矢倉崩しの右四間!からの銀矢倉!森下流、右四間飛車から銀矢倉への柔軟な変化。



強烈な破壊力、矢倉崩しの右四間!

矢倉の大家と言えば森下卓九段。そのくらい定評のある矢倉の名人です。森下システムはものすごく有名です。

また、矢倉と言えば、金矢倉が主流ですが、矢倉には銀矢倉という形もあります。

銀矢倉は、あまり有名ではないですが、とても美しい形をしていて、個人的は大好きです。

矢倉崩しと言われる戦法に、右四間飛車があります。この右四間飛車はとても破壊力があって、受け間違えると、即負けになってしまいます。

しかし、正しく受けられると、攻めつぶすことは出来ないようです。

せっかく右四間飛車で攻めかかったのですが、攻め切れなかったら、そのあとどう方針変更するのが良いのか?

通常、攻めの陣形は、大方、玉の守りが薄いです。なので、攻めていったのなら、攻め潰す以外に道はない、そんな気構えが必要と言われます。

玉の守りを省略して攻めに手をかけるのですから当然とも思われます。

 

矢倉の大家、森下卓九段の秀逸な戦略

そんな中、森下九段が一つの道筋を示してくださった棋譜が見つかりました。

1998年1月16日の竜王戦、先手脇謙二八段対後手森下卓九段の対局です。

この将棋は、出だしは後手の右四間飛車に対し、先手矢倉陣は受けの構えです。しかし、途中、攻めきれないと判断した後手が、右四間飛車から銀矢倉に変化しました。

この攻め一辺倒の構えから、銀矢倉の堅陣に組み替える構想がとても秀逸だと感じました。なので、棋譜を並べてみました。その局面局面で、感じたことを気ままに書いてみたいと思います。少しでも共感していただければ嬉しいです。

右四間飛車の典型的出だし

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △6四歩

右四間飛車の典型的な出だしですね。

一応注意事項ですが、画像右上の時計の時間は、全く関係ありません。プログラムの仕様上、載ってしまいますのですみませんが、気にしないでください。

たった、8手の棋譜ですが、この棋譜の中で、私は、この△64歩を指された時に、5手目の▲66歩を少し後悔します。というのは、▲66歩を突くと、右四間飛車にしやすい意味があるからです。もし5手目を▲77銀とすると、右四間飛車にはしにくいです。6筋で歩がぶつかりませんので。

飛車を振らない覚悟

因みに5手目を▲77銀とした場合、後手は矢倉中飛車で攻めてくる可能性があります。右四間飛車に対するのがよいのか、それとも矢倉中飛車に対するのがよいのか、判断に悩むところなのですが、私は▲66歩の方が手広い感じがしています。

この局面になった場合、先手はまだ、振り飛車の可能性も残しているからです。矢倉党なのに振るんですか?と手厳しい御指摘を受けそうですが、将棋をゼロベースで考えた場合にそう思うからです。個人的には、ここで飛車を振る気は毛頭ありません。

しかし、そのためには、右四間飛車を受け止める覚悟が必要です。

現時点で私は、右四間飛車を完全に受け止める自信はありません。それほど右四間飛車は優秀な戦法だと思いますし、右四間飛車を受け止めることができれば、一枚強くなったと思える気がするので、なおさら、この局面で先手をもって飛車を振ることはいたしません!

 

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