藤井聡太 「終盤は駒の損得より速度」の速さが異常!飛車の押売りの投了図



「終盤は駒の損得より速度」

先手が増田康宏六段で、後手が藤井聡太七段です。終盤も佳境です。現在駒の損得はありませんが、「終盤は駒の損得より速度」と言われますが、後手の△57桂馬不成が先手の急所の金に当たっています。

前回の局面を再度掲載します。

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かっこいい飛車の効き

▲6四銀 △4九桂成
▲同 飛 △5九歩成 ▲同 飛 △4八金

駒損しないためにも、先手は▲64銀と金を取りました。後手も△49桂成と急所の金を取ります。この瞬間、後手から△39角打ち以下の詰めろがあります。

一応並べますと、△49桂成▲**△39角▲18玉△28金

▲17玉△38金まで。▲26玉と上がれません。この時△76飛車が遠く効いています。かっこいい飛車ですね。

なので先手▲49同飛車に後手は△59歩成を効かせます。これも、取られたら詰めろなので▲59同飛車と取ります。

そのあとの△48金が厳しい手です。飛車取りですが、飛車の逃げ方によっては、△39角を打たれてしまいます。しかも、△78飛車成と金を取る手も狙っていますので相当厳しいです。

後手の守備駒31金の真価

この時、後手の陣形を見ますと、非常に△31金が良い働きをしています。この金があることで、後手玉の急所の41の地点を守っています。

そういう意味で、終盤になって威力を発揮する駒の配置が△31金の真価だったということでしょうか。

 

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飛車の押し売り。代償は玉?

▲7七歩 △5六飛

▲77歩は78の金を守った手です。しかし、次に度肝を抜く手が出現します。△56飛車です。こういうのを飛車の押し売りと言うのでしょうか?

飛車を強引に取ってくれって迫る手ですが、その代償に先手は玉を差し出さなくてはなりません。

つまり、▲56同飛車ととると、△39角▲18玉△38金。次に△28角成の詰めろですが、これを振りほどくことができませんので、先手はここで投了です。

この飛車は、聡太の△56飛車と将来言われるかもしれません。

まとめ

この将棋を振り返りますと、恐ろしいのは、後手の藤井七段の寄せの手番を握ってからの先手の反撃手の少なさです。

▲64銀と金を取った先手は、そのあと、この銀を53に成り込むことすらできませんでした。

その手を指す余裕がないほど、後手の攻めが厳しいということを意味しています。

▲64銀のあと、わずか7手で先手は投了しました。その7手の内、4手が後手の手です。その後手の4手は、先手玉を有無を言わさず投了に追い込むほどの厳しさだったことを物語っています。

1手前の△57桂不成の局面を再度掲載します。

くどいようですが、それだけ驚いていると思っていただければありがたいです。この局面から先手はわずか8手で投了します。

想像できますか?

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