大山康晴十五世名人の受け将棋の極意は、攻め駒を責め続けるのだ! 



受け将棋の極意の見せ場。玉の危険度は最高潮

受けの達人大山名人の受けの考え方を学ぶには、ハイライトと言える局面が現れつつあります。東海の鬼と恐れられた花村先生の攻めによって後手大山陣は、かなり危険な状況になっています。前回局面で2筋に打たれた香車によって、後手玉の逃げ道が遮断されてしまいました。

一回目は『東海の鬼と呼ばれた棋士の強烈な攻めを受けつぶして勝つ名人の受け!』に、二回目は『将棋、受けて勝つ極意を探す。強烈な攻めの受け方を名人の棋譜に学ぶ』に、三回目は『将棋の守りの駒は美しい。大山十五世名人の守りの金がしずかに動く。』に、四回目は『精神的強さが出る。受けこそ度胸。勇気のある受けを大山流から学ぶ。』書いておりますのでよろしければそちらもお読みください。

前回局面を再度掲載しますね。

この局面から先手はどう攻めて、後手はどのように受けるのか?今先手は銀で角取りになっています。その角をどうするか?はたまた全く異なる手がでるのか?

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攻めの糸口。歩の合わせ

▲1五歩 △2四歩 ▲1四歩 △2三玉

この歩の合わせは絶妙ですね。これ放っておくと▲14歩△12玉▲13歩成△同桂から、▲14歩や、銀や角が入れば21に打ちこまれて、後手玉は一巻の終わりです。なので、同歩と取るのが自然かなって思うと、これもまた危険なにおいがぷんぷんします。

例えば△15同歩と取ると、▲同飛車△14歩▲35飛車△同歩▲24角と攻め込まれてしまいます。この時▲57角と銀を補充する手もありますから、相当先手の攻めは迫力があります。

受けの急所は、△24歩でした。後手にとって最も危険な駒は▲27の香車なのですね。

▲14歩と取りこまれすが、手順に△23玉と安全地帯にかわすことができました。しかし、これでも▲13歩成△同桂▲14歩からの攻めがあり、桂馬を損してしまうと思うのですが、最初に銀をただでもらっているので、桂馬を一枚損してもつり合いはとれているという考えなのでしょうか。

攻め駒を責めるだけではなく責め続ける!

▲2六角 △同 角▲同 香 △3六角 ▲1七飛 △1一香

先手としては当たりになっている角をどうにかしたいところです。角を捌くために▲26角としましたが、後手を引いてしまいます。そして後手から△36角と先着されてしまいます。飛車を責めつつ、14の地点の弱点を補強して、しかも47の地点に成りこみを狙っています。

先手は飛車を1つ浮いて受けますが、後手は△11香車と更に自陣を強化します。先ほどまで、1筋から桂馬を取る手がありましたが、その手すらも封じられてしまいました。

それどころか、飛車が窮屈で、後手の守り駒に圧迫されています。まるで後手玉の周辺の駒が玉と一丸となって先手の攻撃陣を粉砕しようと迫ってくるようです。

私が注目するべきと思う点は、先手の持ち駒に金駒が無い点です。後手陣が迫ってきても、接近戦に強い駒が先手の攻撃陣には見当たりません。大山名人の将棋は、金銀の活躍が目立っていますが、裏を返せば接近戦が多く出現して、そういう戦い方が強いということかもしれません。

将棋受けの極意。馬を詰ます受け!馬を責めながら守る迫力の攻防戦』に続く。

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追伸

将棋のおもしろさを伝えたい、そんな思いから、少しでも将棋の普及に貢献できれば幸いです。将棋を指して楽しい時間を過ごしましょう!座ってばかりで体を動かしたくなったら、ゴルフがおススメです。ゴルフは息の長いスポーツで将棋ととても似ています。人生を楽しく過ごすのに将棋とゴルフは最高です(^◇^)!

他にも将棋の棋譜を並べていますのでよろしかったらこちらをどうぞ。

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