将棋を強くなりたい!受けの基本は大山康晴名人の実戦の棋譜から学ぶ



大山康晴十五世名人の受けを勉強する

『大山康晴十五世名人の受けを勉強する』このことをコンセプトにして、棋譜を並べています。また、どんな棋譜でもいいか、と言われると、やはりそこには私なりの好みと言うかこだわりがあってですね。

やはり大山名人との対局相手には、攻めの強い棋士がよいということです。これは、攻めの強さに定評のある棋士でないと、大山流の奥義を引き出すことはできないから当然のことだと思います。

そして、先手と後手のどちらを大山名人が持つかという点では、当然後手です。なぜなら、千日手の規定があるので、先手はどうしても、攻めていかないといけない宿命を背負っています。その点後手は、相手の攻めを受ける展開になりやすいです。

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矢倉はきっと復活する!

次に、戦型です。これはやはり『矢倉』です。何といっても『矢倉』です。なんでそこまで矢倉なの?ってよくぞ聞いてくださいました!(いや、聞いてないから・・)

昨今、矢倉囲いが終わったって悲しい雰囲気がありますが、そんなの大丈夫です!だって矢倉には歴史がありますから。『矢倉はこれから何十年後かに必ず復活する!』そう予言しておきましょう!(けっこう幅広な予言ですな)

矢倉は、後手の矢倉って受ける展開になると、本当に辛いんです。一度攻められたら攻めきられてしまいます。王様のまん前に飛車がいて、お互いに攻め合うわけですが、その攻めに、飛車、角、銀、桂馬、香車、が全軍で攻めてきます。

全軍躍動系の将棋ですね。

矢倉って、序盤ものすごく静かに駒組みしている感じですが、いざ戦いが始まると、今までの静けさはなんだったんだってくらい大嵐に見舞われます。

その大嵐の中で、どうやってしのぎ切るか、そこが見たいんです!

ま、つまりは、矢倉が好きなだけと言われればそれまでですが。

 

急戦矢倉のにおいがする

そのような条件に当てはまる棋譜を探していたら、見つけました!

1956年5月15日に行われた名人戦です。先手は『東海の鬼』と言われた花村元司先生、後手は受けの巨匠、大山康晴十五世名人。

なんとすごいカードですね。まず舞台が大きい。名人戦ですからね。何といっても最高峰の戦いです。

さて、さっそく棋譜に行きます!

▲7六歩 △8四歩 ▲7八銀 △3四歩 ▲7七銀 △6二銀 ▲2六歩 △4二銀 ▲1六歩 △5四歩
▲2五歩 △3三銀 ▲3六歩

普通の矢倉の出だしかなって見ていましたが、少し違うにおいがしますね。一つは大山名人は大体端歩を受けると思っていたのですが、序盤のこの段階では△14歩を突きませんでした。今でこそ『矢倉囲いに端歩は突くな』って常識になっていますが、この頃の将棋では、特に大山名人は端歩を受けることが多かったです。

あとは、先手の少し早いかなって感じる▲36歩ですね。この歩は、特に攻めの手に必要な手になりますから、この序盤早々でのこの歩は少し奇襲のにおいも混じっているのかなって思います。

 

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3筋の小競り合い

△3一角 ▲4八銀 △8五歩 ▲7八金 △7四歩 ▲3七銀 △3二金
▲7九角 △5二金 ▲5六歩 △4四歩 ▲6九玉 △4一玉 ▲3五歩

お互いに角は引き角で使うことにしました。先手の攻めの銀の出足が早く、先ほどの▲36歩はやはり速効を考えていた手ですね。さっそく先手は▲35歩と仕掛けていきます。矢倉戦において、引き角から攻める場合、だいたいこの3筋の歩を交換する小競り合いから始まります。

この小競り合いが大戦に発展していくのですから将棋はおもしろいですね。なぜ大戦になっていくのかと言うと、一歩を交換したことによって先手にいろいろな攻め筋が生じるからです。

相手と自分の駒台を天秤になぞらえてイメージしてもらうと分かりやすいのですが、自分の駒台に1歩を乗せたことで、天秤は自分の方に傾きます。

最初はほんのわずかな傾きなんですが、この傾きがどんどん『ちりも積もれば山となる』のように増えていくと、ある一定のところで、天秤は一気に傾いてきます。これが大戦です。自分に有利にするためには、序盤から少しの傾きも許すことはできません。

将棋名人戦の相矢倉。先手、攻めの理想形対後手、一手前の周到な受け!』に続く。

追伸

将棋っておもしろいですよね。もう30年以上将棋の魅力にはまっています。将棋のおもしろさを伝えたい、そんな思いから、少しでも将棋の普及に貢献できれば幸いです。将棋を指して楽しい時間を過ごしましょう!座ってばかりで体を動かしたくなったら、ゴルフがおススメです。ゴルフは息の長いスポーツで将棋ととても似ています。人生を楽しく過ごすのに将棋とゴルフは最高です(^◇^)!

他にも将棋の棋譜を並べていますのでよろしかったらこちらをどうぞ。

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