最近一人鍋が周りでブーム。みんなで鍋、じゃなくて一人で鍋?



 

最近「一人鍋」が周りで流行っているようだ。これからどんどん寒くなるので鍋が恋しくなる。鍋というと家族団らんというイメージがあったので、一人で鍋というのは最初に聞いたときはすごく意外な感じがしたが、よくよく考えると納得することが多くあったので報告します。

日本の「鍋」。そもそも鍋をみんなで食べるということは生活スタイルによることがあるようだ。昔は囲炉裏端があって、家族も1世帯あたりの人数が多い、いわゆる大家族が多かったので鍋を囲んで食べるというのが合理的であったようだ。昔は、鍋のことは汁と呼び、昔話で出てくるようなウサギ汁やキツネ汁、タヌキ汁の汁は鍋のことだったようだ。

現在では、核家族化などにより1世帯当たりの人数が少なくなり、また家族の中でも、仕事や部活など、家族のメンバーによっても1日のライフスタイルが異なるため、食事の時間が一致せず、みんなで鍋を囲む機会も以前よりは少なくなってきている。

鍋という料理に注目してみると、鍋自体は、とてもおいしい食べ物。家族団らんのイメージがバイアスとなり一人で鍋をしている姿を想像することさえ難しくしていたが、そのバイアスを取り払ってみると、やりたくなるのもわかるな~と唸らせられた。

アマゾンなどで見てみると、一人鍋用のサイズの鍋の売れ行きがよいようだ。また、店では材料もすでに鍋用に切って盛りつけてある「鍋セット」も販売されるなど、一人鍋がしやすい環境が整ってきている。

生活習慣病対策として特保の飲料がヒットしたり、ダイエットのためのサプリが人気になっている背景として、健康思考の高まりがある。その視点から鍋を見ると、鍋は素晴らしい。鍋は好きに材料を選ぶことができるが、野菜を取り入れやすい料理であるという点がグッド。

野菜も煮込むとしんなりしてクタクタになるので、食べやすい。量もたくさん食べられるので、日ごろから野菜不足を感じている人には特におすすめ。野菜も冷蔵庫に余っている食材をザクザクッと適当に切って、鍋にボンッと放り込んで火にかけて、ぐつぐつと火が通ったら、好きな調味料で、例えば味噌やポン酢などで味を調えて食べるだけ。野菜の組み合わせもバリエーションが豊富で、買ってきた野菜も腐らせたりしないで使いまわしができる。スケジュールを組んで料理を準備する主婦の目線でも、メニューの調整として応用が利く。経済的にコスパが良くなって懐まで温まる。

家族の中でも味の好みが違う。小さいお子さんだとキムチとか唐辛子系の辛い鍋は食べられない。でもお父さんはキムチ鍋が食べたいケースもある。また、肉をふんだんに使ったカロリー高めの鍋が好みの、部活で疲れて帰ってくる育ちざかりの子どもさんをもつ家庭でも、お母さんはカロリーを抑えたキノコ鍋とか豆乳鍋が食べたいケースもある。これらの悩みも一人鍋ならそれぞれの好みに合わせて楽しめる。まさしく三方よしの状態。かといって料理の手間が余計たくさんかかるわけではなく、共通の部分はまとめて作ることができる。出汁とか基本のスープは一緒にして、入れる具材や調味料を変えるなどのバリエーションを簡単にできるのがうれしい。

また、「毎日仕事が忙しくて料理の時間がなかなか取れない」とか「料理が下手だから作りたくない」という、特に一人暮らしの人にとって、夜は外食が多いという人は多いと思う。一人鍋は、調理も簡単で、自炊デビューには最適。不規則な生活だと、毎日自炊が継続できないと悩むことも多いが、食材を比較的長い期間で使用できるので無駄にしにくいという面がある。一人暮らしで中途半端に余りがちな食材を片付けられる上に、一度にたくさんの野菜が摂れるので、美容や健康にも効果的。

このように書いてきて言いたかったことは、一人鍋は見方を変えればとてもおすすめということ。最後にこんな楽しみ方もあるんだなという一人鍋のやり方があったので報告します。

昔は囲炉裏を使って鍋をしていたと話しましたが、囲炉裏の代わりに火鉢を使って一人鍋を楽しんだらどうか、というもの。火鉢は昔の道具で、電気を使用しないで、暖をとったり料理をしたりするのに使われた。これを使って食べる鍋はとても風情があってよいのではというのが一つ。もう一つは電気を使用しないので、電気代が節約できるという点。

これは福島第一原発の事故をきっかけとしてオフグリッドという生活スタイルがあるようだ。これについてはまた別の記事で紹介したいと考えているが、簡単に説明すると、「グリッド」とは電力会社の送電網のことで発電した電気を売電せず自給することで、電気を使わない生活を意味するとのこと。オフグリッドの生活に興味のある方にとっては、どんなものか、こういった身近なものから実践してみると電気代という形で結果を少しでも体験できるのではないだろうか。

火鉢を使って昔の風情を楽しみながら、一人鍋を楽しむ。横に日本酒で熱燗を一杯やりながらこれからのエネルギー問題を考えるという、何と贅沢な夜の過ごし方でしょうか。

ただし、火の始末には要注意のこと。「火の用心」♪

 

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