金銀4枚の矢倉の陣形!継ぎ歩をどう受ける?激しい矢倉攻城戦始まる!



受けの大名人大山康晴対東海の鬼花村元司

『大山康晴大名人の受けを体得したい。』そう思って受けの大名人大山康晴対東海の鬼花村元司の矢倉の棋譜を勉強も兼ねて並べています。先手は花村先生、後手大山名人です。なぜ、この対戦カードを選んだのか。『ほこ×たて』という番組がありますが、最強の受けがどのようなものかを知るには、強烈な攻めを持った相手が必要です。なので当時攻め将棋の強い棋士との対局を並べてみるのが一番ではないかと思った次第です。

そんな思いから、東海の鬼の異名で恐れられた花村先生との対局を並べています。今回は四回目です。1回目は『将棋を強くなりたい!受けの基本は大山康晴名人の実戦の棋譜から学ぶ』に、二回目は『将棋名人戦の相矢倉。先手、攻めの理想形対後手、一手前の周到な受け!』に、3回目は『勝負に勝つため、勇気と忍耐が必要な待つことの大切さを歴史に学ぶ!』に書いていますのでよろしかったらそちらもお読みください。

前回の局面を再度掲載します。

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先手いよいよ仕掛ける!

▲4五歩 △同 歩 ▲同 桂 △4四銀 ▲2四歩 △同 歩
▲4七金 △3九角成 ▲4六角 △7二飛 ▲2四飛 △2三歩 ▲2六飛

 

先手の攻め筋は4筋です。それが分かっているので、後手はあらかじめ▲45桂馬が銀の両取りにならないように、△42銀と引きました。▲45桂馬に対して△44銀ですが、薄くなった2筋を突き捨てて、▲47金と角道を開いたのが先手の勝負手です。この手によって玉頭方面に角まで効いてきます。

しかしその代償として後手に角成を許します。この角成をどの程度の厳しさと見るか?ここに大局観が出てくるのかなって思います。先手は、馬を作られてしまった以上、攻めるしかありません。ゆっくりしていると、この馬に自陣をかきまわされてしまうからです。

先手は一旦▲46角と出て後手の飛車を牽制します。この一手はとても大きな一手だと思いました。まず、後手に△72飛車とさせたことで、玉頭への飛車の脅威を逸らすことができました。そして、先手で角が46の好位置に配置できました。いわゆる一石二鳥の一手ですね。

後手にとっては、飛車が縦に使えず、玉頭から逸れているため、どれほど反撃力が残ったのかは中終盤のねじり合いに大きく作用すると思われます。

▲24飛車から歩を交換して手順に▲26飛車と好位置に引きました。

ほっと、一息ついて落ち着いたように感じる瞬間ですね。この局面で後手はどう指すか?

じっと馬引き

△3八馬 ▲4八歩 △8六歩▲同 歩 △8五歩

じっと馬をひとマスだけ動かしました。これは次に△45銀と桂馬を取って、先手が同銀と取り返すと、47の金を取れるという意味の手です。

一見、ぼんやりしている手ですが、先手の攻めを催促している意味もあります。桂馬が狙われているならば、▲33歩と打って清算してしまえばいいと思うのですが、先手はそうしませんでした。

▲48歩です。

この歩は、私には少し難しすぎてわかりません。この歩を打たなければならないならば、馬を作らせる攻めをするべきではなかったのではないか、って思います。

▲33歩と清算して桂馬を持ち駒にする方が自然な気がしたのですが、逆に後手はその攻めを催促している意味もあって、先手としてはその注文に乗るのが嫌だったのか。

とにかく4筋を攻めに行ったのに、4筋に歩が効かなくなってしまったのは、大きな痛手ではないのかなって思います。後手は、反撃をじわじわッとしてきます。

8筋からの継ぎ歩攻めです。飛車が82の位置ならば相当な攻めです。先に▲46角とした手が生きています。

 

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先手攻め合いを目指す

▲2四歩 △同 歩 ▲2五歩 △同 歩 ▲同 銀 △2三歩 ▲2四歩 △4五銀

後手の▲86歩~85歩の攻めは継ぎ歩攻めと言い、私がとても好きな攻めの手法です。矢倉を指していて相手にやられると、この継ぎ歩は厄介だなって感じます。歩だけの攻めなんですが、ほんとに厄介です。後手は、ゆっくりしていると、少しずつ攻めが厳しくなりますよって言っています。因みに矢倉は継ぎ歩の最初の歩を同銀と取れるから堅いのだと思ったことがあります。

今回も▲86同銀と取る手はあったと思います。でも取らなかった。6筋方面の薄さが関係したのでしょうか?将来角を渡す攻めをする場合、△44角の王手飛車などの手が気になったのでしょうか?

先手はもう腹を決めなくてはなりません。その一手が▲24歩です。先手も継ぎ歩をして、銀の進軍スピードを上げました。先手は2筋から執拗に攻めていきます。再度の▲24歩に△同歩と取ると▲23歩から攻め込まれてしまいます。

後手は玉頭に突き出された2筋の歩をそのままに、△45銀と桂馬を取りました。

これが受けか・・・・凄

将棋の極意とは?受けつぶして勝て!飛車の侵入を許す大胆な受け。』に続く。

追伸

将棋のおもしろさを伝えたい、そんな思いから、少しでも将棋の普及に貢献できれば幸いです。将棋を指して楽しい時間を過ごしましょう!座ってばかりで体を動かしたくなったら、ゴルフがおススメです。ゴルフは息の長いスポーツで将棋ととても似ています。人生を楽しく過ごすのに将棋とゴルフは最高です(^◇^)!

他にも将棋の棋譜を並べていますのでよろしかったらこちらをどうぞ。

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