将棋の極意とは?受けつぶして勝て!飛車の侵入を許す大胆な受け。



大山流の受けとはどんなものか?

将棋愛好家であれば、大山康晴十五世名人の名前を一度は聞いたことがあると思います。そして大山名人が受けの達人であったことも。将棋は攻めるのが好きな人が多いですが、受けを勉強しなくては勝てなくなる時期が必ず来ると私は教わりました。

いったいどうやって受けを強くすることができるのか?そんな思いから大山康晴対花村元司の棋譜を並べています。先手は花村先生、後手大山名人です。なぜ、この対戦カードを選んだのか。『ほこ×たて』という番組がありますが、最強の受けがどのようなものかを知るには、強烈な攻めを持った相手が必要です。なので当時攻め将棋の強い棋士との対局を並べてみるのが一番ではないかと思った次第です。

そんな思いから、東海の鬼の異名で恐れられた花村先生との対局を並べています。今回は四回目です。1回目は『将棋を強くなりたい!受けの基本は大山康晴名人の実戦の棋譜から学ぶ』に、二回目は『将棋名人戦の相矢倉。先手、攻めの理想形対後手、一手前の周到な受け!』に、3回目は『勝負に勝つため、勇気と忍耐が必要な待つことの大切さを歴史に学ぶ! 』に、4回目は『金銀4枚の矢倉の陣形!継ぎ歩をどう受ける?激しい矢倉攻城戦始まる!』に書いていますのでよろしかったらそちらもお読みください。

前回の局面を再度掲載します。

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後手24同歩と取れない理由を考えてみた

後手玉頭で、歩がぶつかっています。歩の成りこみがとても怖いですね。心臓に刃を突き付けられている感じですね。私なら同歩と取りたいところですが、取ると逆に大変なことになります。

▲24歩に対して、△45銀ではなくて△24同歩と取ったらどうなっていたのか?ちょっと考えてみたいと思います。

△24同歩▲同銀△23歩▲同銀成△同金▲24歩△同金▲同角△23歩▲42角成。このあと、△同金か同飛車となって、▲33歩と垂らされて次に▲32金とかを狙われると、生きた心地がしません。

また、△24同歩▲同銀△23歩で、▲同銀成とせずに、▲33歩と打つ手もあると思います。金を逃げると▲23銀成で詰むので、同桂から清算することになりますが、再度▲45桂馬から33の地点を執拗に狙われて嫌です。

だから後手は歩を取らなかったのかなって思いました。でもこの玉頭の歩を放置して△45銀で桂馬を外す手はもっと危険な気がするのは私だけでしょうか。

角切りからの猛攻。単なる角桂交換にあらず!

▲2三歩成 △同 金 ▲7三角成

先手は▲23歩成と金を吊り上げてから、角を切りました。手にしたのは桂馬です。角桂交換は先手の駒損ですが、それ以上に後手玉は危険度マックスです。

この角切りは単なる桂馬を取った手だけではなく、2段目の強力な飛車の横効きを逸らした意味も大きいです。矢倉戦において、最後の最後、自玉を守ってくれる駒は、この自陣の特に2段目の飛車です。

居飛車の将棋の思想では、この最初の定位置である、先手なら28の位置、後手なら82の位置が最も飛車の働く位置であるという考えから始まっていると教わりました。この位置の飛車は、『攻めは敵玉頭あるいは角頭を睨み、受けては自玉頭と横腹を守る』。そんな大事な役割をもった駒です。

 

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飛車の侵入に成功!

△7三同飛 ▲1五桂△4四金 ▲2三桂成 △同 玉 ▲3四銀 △同 玉▲2一飛成

先手は取った桂馬を即座に▲15桂馬と打ちつけました。この金取りが厳しいです。△44金としました。一瞬?マークが頭の中に溢れました。金取りなので23の金を動かすかなって思っていたのですが、そうしなかったんですね。

△45銀に紐を付けたのと△73の飛車道を横にすーっと通したのが一番の理由なのだと理解したのですが、私の棋力では分かりません。ただ、仮に23の金を△33金と逃げても、▲24銀と進軍されて受け切れません。▲24歩と垂らされてもどうしようもないです。

本当に受け切れているのか、はなはだ不安です。

▲23桂成に同玉と取りました。そのあと、鬼のような銀捨てが出現しました。▲34銀の両王手です。この銀を取るしかないです。

その結果遂に▲21飛車成と龍を作られてしまいました。

この局面をどう見るか?先手の攻めが成功したと見るか、それとも後手が角一枚の駒得なので、まだまだと見るのか。

実戦であなたならどちらを持ちたいと思いますか?

守りの最後の手段、最強の受け入玉を目指す。迫り来る一間龍の恐怖!』に続く。

追伸

将棋のおもしろさを伝えたい、そんな思いから、少しでも将棋の普及に貢献できれば幸いです。将棋を指して楽しい時間を過ごしましょう!座ってばかりで体を動かしたくなったら、ゴルフがおススメです。ゴルフは息の長いスポーツで将棋ととても似ています。人生を楽しく過ごすのに将棋とゴルフは最高です(^◇^)!

他にも将棋の棋譜を並べていますのでよろしかったらこちらをどうぞ。

 

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