受けの極意とは。攻めてから一転して逃げる。前もって逃げ道をつくる



涼しげな縁台将棋はイメージの中だけ?

じっとしているだけで汗が噴き出してきます。縁台将棋に憧れた時期がありますが、夏の夕暮れ時に、うちわと蚊取り線香をたきながら、縁台で将棋を指します。イメージは涼しげなのですが、この夏の猛暑では、クーラーの効いたところで指したいと思ってしまいます。

さて、受け将棋を学ぶと題して、大山康晴十五世名人と灘蓮照先生の将棋を並べていて、第三回目に入ります。第一回目は『将棋の受けは難しい。頭は将棋、体はゴルフ。奥が深くて学びが多い!』に、第二回目は『将棋から学ぶこと。『待つこと』の重要性。懐の大きさを感じる一手。』に書いていますので、こちらから読んでいただけるとここまでの流れが分かると思います。

後手矢倉は攻められるケースが多く、受けが弱くてはつとまりません。あっというまに攻めつぶされてしまいます。なので後手矢倉を受けて立つには、受け将棋を鍛えなくてはなりません。

ちょうど局面は中盤のねじり合いに入りました。後手の飛車が飛びまわっていますが、△42金寄と金を動かしたところで前回は終了しました。この金寄りは、後手のこれから攻めに入りますよって合図のようにも見えます。

前回の局面を再度掲載します。

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先手、歩を取る!

▲7五歩 △7八歩 ▲8六歩 △7五飛

先手に▲75歩ととらせてから、歩が切れたので後手は△78歩と金取りに打ちました。この歩を先手は▲同金とは取れません。

取ると、△78同成銀に、▲同飛と取り返せますが、直後に△89飛車成りとされると、一気に先手陣は崩壊してしまいます。

かと言って、△78歩に対し、▲69金と逃げると、△77成銀▲同桂△89飛車成 とされて、飛車を成り込まれたうえに、次の△79歩成が厳しいのでダメです。

なので▲86歩と打って飛車先を止めますが、△75飛車と避けた手が馬取りの先手です。

 

飛車を手にして逆転を狙う先手の勝負手

▲8一馬 △7九歩成 ▲7六銀 △同 飛 ▲同 金 △3二玉

後手の△75飛車は先手の馬取りになっています。こうなると、馬金両取りがかかっている状態ですので、先手は、馬を逃げるしかありません。そうなると、△79歩成りから守りの要の金をボロッと取られてしまいます。

これはかなりつらいです。でも次の▲76銀が勝負手です。これで飛車と成銀の両取りをかけることで、飛車を手にして逆転の希をかけます。

後手は、△76同飛車と銀をとり、飛車を指しだしました。そのあと、まだ何も攻められていませんが、△32玉と囲いに入りました。

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絶妙の早逃げ

これも早逃げですね。囲いの中に入る一手は、必ず将来必要になります。ならば、この飛車を相手に渡した直後に玉を入城させるのは、理にかなっています。

飛車を渡しておいて、次の反撃が厳しくなることを見越して予めつくっておいた囲いに、絶妙のタイミングで入るというこの呼吸。まったくもって絶妙です。

△32玉とした局面をご覧ください。先手の玉を薄くするだけ薄くしておいて、自分の玉を堅くしているのが分かると思います。

また、後手の角は、最初働かない角だと思われていたと思いますが、飛車を切る直前までの間に角の稼働範囲を広くする手を指していたことも注目すべきところです。飛車を切った後、攻めの主体になりそうな角の効きを通しておいたのですね。

追伸

将棋は奥が深いです。論理的でありながら、絶妙なタイミングの手を見ると、芸術的な美しさをも感じます。

玉を堅めておいてから、飛車を切る呼吸。これは、どのタイミングで決行するか、判断に迷うところでありますが、達人には『ここッ』っていう勘所があるように思います。

将棋を指してばかりだと、体がなまってしまいます。頭を動かすのが将棋なら、体を動かすのにゴルフをお勧めします。

両方とも、年をとっても長くできますし、奥が深いので、飽きることがありません。何より、学びがあります。

将棋の棋譜並べは、『将棋の目次』に書いてありますのでご興味のある方はぜひどうぞ。

またゴルフについては、『ゴルフの目次』に書いてありますのでどうぞ。

あなたの人生が楽しいものでありますように!(^◇^)!

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