受け将棋の実戦の技術。細かな手の積み重ねが玉の堅さとして終盤の差



早起きは三文の得?プライスレスな価値

朝の涼しさは宝ですね。早起きは三文の得と言われますが、お金には変えられないので、プライスレスな価値です。考える作業は、早朝の時間帯はとても合っています。

さて、受け将棋勉強の続きです。大山康晴十五世名人と灘蓮照先生の将棋も今回で第四回目に入ります。第一回目は『将棋の受けは難しい。頭は将棋、体はゴルフ。奥が深くて学びが多い!』に、第二回目は『将棋から学ぶこと。『待つこと』の重要性。懐の大きさを感じる一手。』に、第三回目は『受けの極意とは。攻めてから一転して逃げる。前もって逃げ道をつくる』に書いていますので、こちらから読んでいただけるとここまでの流れが分かると思います。

後手矢倉は攻められるケースが多いのですが、どこかで反撃していかなくてはなりません。反撃するには、相手の攻めを受け止めて、カウンターを放つことになりますが、受けが弱いとあっという間に攻めつぶされてしまうケースが多いと思います。

なので後手矢倉を受けて立つには、受け将棋を鍛えなくてはなりません。

ちょうど局面は終盤の入り口です。後手は飛車を切って、玉を囲いの中に入れました。『これから攻めますよ』という意志表示ですね。

前回の局面を再度掲載します。

 

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角が世に出る!底歩ならぬ底香の鉄壁の受け

▲4八玉 △8九と ▲9一馬 △9九と
▲7一飛 △9六角 ▲2五香 △4一香

金駒が不足している先手は、この状態で、△47金あるいは△47銀と打たれると、あっという間に寄せの形になってしまいます。なので、▲48玉と逃げました。ここで玉に直接響く手を指すのではなく、一転して△89と、と桂馬を取りました。この桂馬を取った手が最初は攻め駒の補充という感覚でしか見ていなかったのですが、後から見てみると、△96角と飛びだすためだったのですね。

『角を世に出すために、99の香車を取りに行く。』これってかなり気の遠くなるような攻めの構想ですが、やはり攻めは飛車か角のどちらかの大駒が働かないとうまくいかないのでしょうか。

先手も同様に香車を取って行きますが、▲71飛車と飛車をおろした局面で、悠然と△96角と出たのが印象的です。すでに玉を囲ってあるので、飛車を打たれることは織り込み済みです。▲25香打ちと急所の攻めですが、これには△41香と底歩ならぬ底香と打ちました。飛車の攻めをシャットダウン。堅くて、かっこいい受けですね。

この局面を見ると、相矢倉の戦いというよりも、振り飛車の将棋を見ているようです。振り飛車であれば、最後は玉の堅さがものを言います。後手の陣形の堅固なことこの上なしですね。

致命傷を与えない受け

▲7三馬 △9七成銀 ▲5八玉

▲73馬はどうして▲64馬ではないのだろうか?って思いました。だって、▲64馬なら敵の守りの金に狙いを付けていて、攻め味があります。▲73馬では攻めに何にも効いていません。

『なんでだろうな~』って見ていたら、次の後手の△97成銀を見た時に、『あ、▲95馬と引かれると、96の角がまた自陣に逃げなくてはならないのか』と合点が行きました。

それにしても成銀を敵玉とは反対方向に進むのですから指しにくい手ではあります。

しかし、成銀の働きは無くなっても、角という大駒が働くことが勝利に近づく手なんだと考えることが大局観なのかって思いました。

驚いたのは、次の先手の▲58玉です。一旦48まで遠ざかった玉が、戦場に近付くように戻ってきたのです。

最初から▲58玉とすればよかったのではとも思われますが、成銀がひたひたと寄ってくるのであれば、▲48の方が遠くてよかったのだと思います。それが角に変わったので、事情が変わったのかなと。

▲48玉のままだと△69角成りとされた時、玉が相当に危険になります。致命傷を与えない受けなのですね。

たった3手の中にも、全く派手さがないですが、すごく濃いやりとりがあるのだな~って勉強になりました。

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追伸

将棋は繊細です。派手で大胆な手が目立ちますが、細かい手が全体を揺るがす重要な手になることがあります。受けの将棋も一手の余裕を稼ぐために細かな手を積み重ねていき、その貯金が終盤の玉の堅さの差となって表れてくるのかなって思います。

将棋を指してばかりだと、体がなまってしまいます。頭を動かすのが将棋なら、体を動かすのにゴルフをお勧めします。

両方とも、年をとっても長くできますし、奥が深いので、飽きることがありません。何より、学びがあります。

将棋の棋譜並べは、『将棋の目次』に書いてありますのでご興味のある方はぜひどうぞ。

またゴルフについては、『ゴルフの目次』に書いてありますのでどうぞ。

あなたの人生が楽しいものでありますように!(^◇^)!

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