アマゾンプライムで映画『墨攻』を見ながら将棋の受けを考えてみた。



『墨攻』

最近、受けということを考えています。将棋で受け将棋に熱中しているせいでしょうか?見るもの全て、守るということに気を取られます。先日、アマゾンプライムで、無料で見られる映画で面白そうなものないかなって探していたら、『墨攻』という映画を見つけました。

あまり言うとネタばれしてしまうので、概略だけ。昔の中国で、城を守るために活躍した英雄の物語です。圧倒的不利の状況で、どうやって敵の攻めを撃退するか?そういうお話です。

興味のある方はどうぞ。アマゾンのプライム会員になると、無料で映画が見放題です。全ての映画が無料ではないですが、無料の映画を検索してみると、おもしろそうな映画に出会えます。

この『墨攻』はその一つで、見ていておもしろかったです。よろしければリンク貼っておきますので登録して見てみてください。→墨攻

映画『墨攻』を見て、受け将棋の達人と言われる大山十五世名人の棋譜を勉強し、そのエキスをどうにかしてわずかでもいいから手に入れたいと思っています。テーマは『受け』です

さて、前回に引き続き、並べていきますが、今回は第4回目となります。第1回目は、『『日本一の攻め』の攻めを受け止める。受け将棋の魅力とは?』に、第2回目は『角の活用に手数がかかるが、それで悪いか?』に、第3回目は『人気漫画『キングダム』の王をおとりにする作戦は受け将棋の極意かも。』書いています。では早速ですが前回までの局面を再度掲載します。

 

前回までの局面を再掲載します。

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先手、苛烈な攻め!

△4五歩 ▲3四桂 △3二玉 ▲2二桂成 △同 玉 ▲3四歩

この▲46桂馬は△54の銀取りです。手拍子で△43銀と逃げると、▲45歩と拠点を作られてしまいます。この45の地点は、大きな位です。先手と後手どちらが取っても大きいと思います。

後手は、銀桂交換の駒損を甘受しても△45歩と位を確保しました。この桂馬は、銀をとるのでしょうか?ここで仮に▲54桂を銀を取ると、△同歩と取り返した手が、5筋に大きな厚みを築いています。

こうなると、銀を取って得をしたのかどうか、判断がつきません。次に△22角成が残っていますから銀桂交換だけでは判断がつきません。

『攻めるならこちら』って勢いで▲34桂馬と跳ねました。やっぱり玉の周辺に飛ぶのが急所なのですね。玉の守りは薄いです。△32玉とかわしましたが危険なにおいがします。

例えば、もう一枚何か駒が入れば、▲22桂成△同玉▲34歩と打たれて、33の地点に金駒を打ちこまれて殺到されてしまいます。

金駒が無くても同様の筋で攻めてきました。この▲34の拠点は大きいです。問題は、どうやって金駒を手に入れるかです。

 

一手前の受け。絶妙な間合い。

△3二金 ▲3五角 △同 銀 ▲同 飛 △2一桂

▲35角は迫力のある一手ですね。この角が銀と交換できれば、33に打ちこめる金駒が手に入るという寸法です。▲35飛車と走った局面で、後手の指した手は、△21桂馬です。

この桂馬、一番最初にあった場所に元に戻すかのように打たれました。何か、自然すぎる一手ですが、しっかりして見えるから不思議です。やはり桂馬はここにいることで座りが良い感じがします。

一手の攻めに対して一手の受け、先手が攻めても一歩足りない、まるで剣豪同士の勝負のようです。間合いを一歩詰めても、一歩離れる、絶妙の間合いですね。一手が遠い。

 

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受けの自陣角を放つ!

▲4五銀 △同 銀 ▲同 飛 △4四歩 ▲6五飛 △5四角

先手は33の地点から▲33銀と打ちこんでいくことはできませんでした。▲33銀△同桂▲同歩成△同金▲34歩△32金▲44桂△42金で攻めが切れていると思います。

なので、先手はもう一枚攻め駒を調達するため、▲45銀と捌きに行きました。△同銀▲同飛車に対して△44歩と打ちました。

ここで、△44歩と打たずに、△36角と飛車金両取りに打つ手が気になりますが、そうしなかったのは、△58角成と先手の金を取っても、後手に▲41飛車成とされると、銀を2枚持たれているので、厄介だと思ったからだと思います。

△44歩はただの歩ですが、▲同飛車と取ると、△43歩と先手で受けられて、その後、後手から角を使って攻められてしまいます。なので、▲65飛車と歩と取りつつ、金取りの先手を取りました。ここで後手から、手厚い自陣角が放たれます。

△54角です。この角打ちがかっこいいですね。△64歩と受けるのでは、△73角の角道をふさいでしまいます。△54銀では、この銀が攻めにも守りにも中途半端です。

△54角ならば、将来馬にして攻めにも守りにも活用できます。

追伸

駒にも性格があるのですね。最後の自陣角は、私が大好きな角の使い方の一つです。敵陣ではなく自陣に打つ角。この角が働けば、自動的に局面は有利になります。大局をはかる駒ですね。

そんな角は、序盤でいつも狙われてしまう世話の焼ける駒です。

でも、働き場所と働く時を与えれば、これほど頼もしい駒もありません。角については『将棋は、角の違いが格の違い?阪田三吉と升田幸三 二人の天才を結んだ角。』でも書いています。

 

あなたの将棋ライフが楽しいものでありますように!(^◇^)!

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