橋本崇載八段の本を読んで、将棋の考え方が変わる。



受けが上達しない

将棋が大好きで仕方がない方で、ライバルは攻め将棋、自分はいつも守りに立たされてばかり。そしていつもライバルに攻め切られてしまい、耐えるだけの将棋を指してて悔しい・・・。

そんな悩みをお持ちの方はいませんか?最近、私も将棋を指していて、受け切って勝とうと思っているのですが、なかなか、受け切れないで悩んでいます。

攻める方は、例え負けたとしても、出し切った感があるので、ストレス解消になるかもしれませんが、受ける方は、受け切れずに一方的にサンドバックにされてしまえば、負けた上にストレスが溜まります。

だからと言って、『攻めればいいじゃない!』って言われると、そうもしたくない。受け切って勝ちたいって思いがある方、ちょっと私の話にお付き合いくださればと思います。

Sponsored Links

悩みを打開するきっかけ

将棋の受けの勉強をしていて、目から鱗が落ちたことがあります。

それは、ある本を読んだことがきっかけです。

そのある本とは、プロ棋士の橋本崇載八段(2019年10月)が書かれた『橋本崇載の勝利をつかむ受け (NHK将棋シリーズ)』という本です。

まず、この表紙がすごくインパクトがあります。昭和のにおいを感じながらも、なんか新しい、そんな惹きつける魅力を持った表紙です。

タイトルもすごいです。『勝利をつかむ受け』です。今の私にぴったりの本です。

おもむろに本を手に取って読んでいくと、ひとつひとつテーマがあるのですが、基本的な受けの考え方が書いてあって、それを理解することで、大きなテーマが解ける、というストーリーで書かれています。

将棋は一見すると、とても複雑で難解な局面ばかりですが、その難解な局面を、どうやって解決するか、必要となる基本的な考え方を教えてくれるのです。

具体的に何が効いたのか?

この本は、本当に素晴らしいです。受けについての考え方をあらためさせられました。

具体的にどんな記事が原因で、何をあらためたのか?

私は最初に、受け切るためには、『駒損してはならない』という考えを強く持っていました。自分が駒を損せず、駒得しながら受けていれば、最終的には、相手の攻めが止まると考えていました。

まさしく『駒得は裏切らない』という言葉そのものです。

しかし、この本を読んだ結果、駒得も大事だけれど、こっちも大事なんだよって視点をもらったんです。

まず、この本の文章を少し引用しますね。

玉のそばの位は駒損でも死守
p196

この章の話にはとても目から鱗が落ちました。本当に感動しました。

分かりやすく本に書かれた局面を並べてみたのですが、先手が振り飛車の美濃囲いです。対して後手は居飛車穴熊です。持ち駒は双方、金と歩を一枚ずつ持っています。

桂馬で36の銀取りを先手がかけられた局面ですが、さて、どうしますか?という問題だったんです。

ここで示されていた局面は、実戦でも本当に良くある局面で、似たような局面を経験したことがあります。この本で、やってはいけないよって言われていた局面が下の局面です。

私はこのように今まで指してきたと思います。それも、『駒得は裏切らない』という言葉を愚直に貫いたからですが、確かに、35の位を失ってしまうと、先手の美濃囲いの薄いことこの上なし、という状況です。

この本を読むまでは、この局面になったら仕方なくもこのように指すしかないのではって思っていました。

そもそもこの局面になったこと自体が悪く、ここでは先手は勝てない、と思っていました。

しかし、この本では、▲47金と打って、あえて銀桂交換の駒損でも位の確保を優先することを説きます。

確かにここでは、位を維持しておくことで、駒損を、回避して、位を奪われるよりも、はるかに受けが効いていると思いました。

駒損しても、位を維持して、陣形を保つ、この視点がまったくもって今までの自分には無い感覚でした。

結果的に銀を取られてから、先手が▲36金と取り返した手を見ると、なんと美濃囲いの雄々しきことかな。

Sponsored Links

実戦で指せるかどうか

この一説を読んで、今まで自分の受けに足りなかったことが一つ見つかった気がします。

駒得よりも位が大事になる場合があり、一見駒損必至の状態でも、受け切れるのだという考え方が新たにインストールされました。

これからの私の受けは一味違うこと間違いなしです。次の課題は、実戦において、こういう手が指せるかどうか、だと思います。

この橋本八段の本は、本当に受けを勉強したいという方にとってめちゃくちゃ参考になる本です。この本の中で語られている一説を紹介しましたが、まだまだ紹介足りないです。

実際にこの本を読まれたら、受けの力が増大することは間違いないと思います。受けに悩んでいる人はぜひご一読することをお勧めします。

ライバルの攻めを受けつぶして、これ以上は攻め切れないって降参させてみてはいかがでしょうか。

追伸

受け将棋のおもしろさは、攻め将棋とは幾分違います。受け将棋を上達することができれば、攻め一辺倒の将棋ではなく、受けも交えた緩急のある将棋がさせるのではって思うんです。

ぜひ将棋の棋力に伸び悩んでいる方は、この本を読まれてみてはいかがでしょうか?きっと新たな伸びしろが見つかるかもしれませんよ。

あなたの将棋ライフが楽しく実りあるものでありますように!(*^_^*)!

Sponsored Links








2 件のコメント

  • 自分が攻め将棋だけに、受けて勝つことの大変さはよくわかる。
    運よく攻め勝つことはあっても、運よく受け勝つことはないよなあ・・・

    猛攻したが攻めが切れて負け、なんて一方通行な将棋より、劣勢から粘り強く受け続けるような、真に強い将棋こそ指したい。
    この本、買ってみようと思います。

    • ねもいん 様

      コメントいただきありがとうございます。

      ”運よく攻め勝つことはあっても、運よく受け勝つことはないよなあ・・・”
      こちらのコメントは、とても素晴らしいですね。

      ”真に強い将棋”という言葉にねもいん様の将棋に対する真摯な姿勢を感じます。

      どうぞ今後ともよろしくお願いします。