守りきって勝つ。受けの技術を磨くために。位を取って持久戦、の研究。



攻めつぶされる悔しさを晴らすために

受けてばかりで悔しいという思いをお持ちの方、自分も攻めたいって思っていませんか?自分も相手を攻めつぶしてみたい、と。

私もそう思っていました。攻めを磨けば、受けて受けてその挙句に攻めつぶされて、反撃の機会すらなかったって悔しい思いをしなくて済むのに・・・って。

確かに攻めを磨くのも一つですが、どうせなら、せっかく相手が攻めて来てくれるのですから、この際、受けを極めて相手の攻めを受けつぶしてみませんか?

攻めつぶすのは爽快かもしれませんが、鉄壁の受けで相手の攻めをシャットアウトするのもまた爽快な気分になると思います。

私は、受けて勝つことを覚えたくて、今、棋譜を並べています。

 
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対振り飛車、居飛車持久戦(位取り)

先手桐山清澄先生対後手大山康晴先生の対局です。1976年の順位戦で行われた棋譜です。古いですね。もう40年以上前の対局です。

どうしてこの対局を今回選んだかと申しますと、やはり受けということに重点があるので、対局者には大山先生を選んでいます。そのほかに、厚みという点に重点を置いて考えてみました。

厚みについては『橋本崇載八段の本を読んで、将棋の考え方が変わる。』の記事で書いていますとおり、駒得に匹敵する価値観だと考えを改めました。なので、後手の大山先生が、先手の振り飛車を相手に居飛車の位取りを使って対局している棋譜を選びました。

 

この棋譜を選んだ理由

大山先生は、初期の頃には矢倉を指していましたが、だんだんと振り飛車を多用するようになりました。特に、先手を持つときは三間飛車をすすめられてらっしゃいました。四間飛車が振り飛車の王様と考えていらっしゃったので、大一番では四間飛車が多いです。

なぜ三間飛車が先手の場合おすすめなのかという点では、相手が急戦で来た場合、角頭を目指して攻めてくるので、あらかじめ7筋に飛車を振っておけば、他の筋に振ってある場合に比べて、一手得するからとのこと。

理にかなっています。そうなると、三間飛車を相手に、後手が急戦で挑むことは少なくて、持久戦が多くなります。その際、時代背景もあるかと思いますが、位取りの将棋が多いです。

なので、今回並べる棋譜は、先手三間飛車対後手位取りです。しかも、『位取り』と言っても一味違います。それは棋譜を並べながら書いていきますね。

 
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相振り飛車の出だし?

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △4二銀 ▲6八銀 △4四歩 ▲6七銀 △8四歩


桐山先生も大山先生も振り飛車を多用します。振り飛車党(?)同士の対局は、相振り飛車になるのか、というと、意外とそうはなりません。

現在も、居飛車対振り飛車の対抗形を好む人は多いですが、私も何となく、そちらの方が好きですね。普段振り飛車を指していても、相手が振り飛車なら自分は居飛車という人も多くいるようです。

すると、困るのは序盤の指し方ですね。相手が振るか自分が振るか、その決定権を持っているのは後手になります。例えば、先手は最初に角道を開けるのは当然です。後手も同じく角道を開けます。

問題はその次ですね。先手が角道を止めるのは普通の振り飛車では自然ですが、ここで、後手が居飛車にするならば△84歩や△62銀が自然です。

しかし、大山先生は△42銀と指しました。先手が居飛車ならば、後手は居飛車なら矢倉で、振り飛車なら自由に組めるところです。

先手の▲68銀も自然ですが、後手の△44歩は、居飛車にしたときの急戦策を捨てることになり、明示するのが早い分損です。この時点で、後手は居飛車ならば持久戦と決めているのと同じですね。

でもまだ後手振り飛車の余地が残されています。先手の▲67銀を見て、後手は△84歩と突きました。この歩で後手の居飛車がほぼ決定したといっても良いと思います。

さて、後手の早い△44歩が、対振り飛車作戦にどう影響を及ぼしていくのか、注目です。

次回『攻めに強い石田流を相手にどう戦う?位をとって戦う戦略』に続きます。(*^_^*)

 

追伸

将棋は本当におもしろい、将棋を指せる喜びをかみしめる今日この頃です。

冬が近づき、外に出るのもおっくうになる季節になります。家の中でじっとしているならば将棋を指したら楽しく過ごせます。

ぜひこれから鍋がおいしくなる季節ですから、人を集めて将棋を指すのはいかがでしょうか。

あなたの将棋ライフが楽しく実りあるものでありますように!(*^_^*)!

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