将棋の受けを鍛える。何もしないことが受けにつながる?



何もしないことが守ること?

攻め駒が集中してくると、攻められている方は焦って、相手の攻めの手助けをしてしまうことがありますよね。でも実戦ではわかりません。必死になって相手を困らせるように指しているのですが。

まったくもってそんなつもりはなかったのに、あとで振り返ると、これは相手が得する手だった~ってことが私にはよくあります。

受けの将棋を並べていると、何となく、相手の攻めに対して、何もしないでいるときが多い気がします。何もしないって言うのは、逆にできないことですよね。この将棋も、飛車を猛烈に攻められてますが、なんか、後手には余裕を感じます。

第一回目は『守りきって勝つ。受けの技術を磨くために。位を取って持久戦、の研究。』に、第二回目は『攻めに強い石田流を相手にどう戦う?位をとって戦う戦略』に、第三回目は『振り飛車に対して位取りを使って勝つためのコツとは?』に、第四回目は『勝負のコツは、相手の意表を突く手を指すこと。動揺すると間違える。』に書いています。今回は第五回目になります。

局面を再度掲載します。


 
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角交換はしません!飛車交換はします!

△9八馬 ▲7八飛 △8七馬 ▲7三歩成 △7八馬 ▲8二と


先手は85桂馬と跳ねました。後手陣の飛車の「こびん」に圧力をかけつつ、角交換をも狙っています。焦って角交換すると、飛車筋が6筋に逸れますが銀取りになります。この場合、角交換は自然なように見えて、相手を利する手となってしまいますね。まさしくお手伝いです。

後手の立場に立てば、飛車の「こびん」にこれだけ圧力がかかると、飛車をどうにかしないとって不安になると思います。

飛車交換しても互角以上という読みの裏付けがあるからだと思いますが、後手は△98馬と飛車取りに当てます。

この時に、先手が飛車交換に応じると、後手の△76馬によって先手の66角が当たりになってしまい、先手は角を逃げなくてはならなくなり手番を失って損です。

そこで、▲78飛車と馬取りに当て、△87馬と飛車取りにさせてから飛車交換をしに行きます。後手が先手の飛車を取るにしても、78の地点であれば良いという判断です。細かいですね。

先手は、▲73歩成から後手の飛車を取り、飛車交換となりました。ここで、手番を握ったのが後手ですが、さて何を指しますか?後手に厳しい手がなければ、先手は後手の桂馬を香車を拾って駒得できます。

 

睨まれると怖い

△5五歩 ▲7四飛 △9六馬 ▲6四飛 △5六歩 ▲8一と △8五馬


手番を握った後手の手は、△55歩でした。この銀取りに対し、先手は▲45銀と逃げられません。78の馬が効いていますので、67銀と馬に当てながら逃げるのかなってみていたのですが、▲74飛車の馬銀両取りです。

後手は馬を取らせるわけにはいきませんので、△96馬と逃げます。これが桂馬を補充する手を見て逃げ場所としては最良です。

先手は▲64飛車と銀を取り、後手は△56歩と銀を取りました。この銀交換はどちらが得したのか?先手は突き出された△56の歩をどうするか?

この歩は、後手にとって大きな突き出しです。先手に取らせることができれば、自分だけ△51歩の底歩の守りや、△57歩からの攻めにも選択肢が広がります。

先手は▲81とと桂馬を取り、後手も同じように△85馬と桂馬を取りました。この馬がかなり好所に陣取りました。ここから先手の金を睨んでいるのが大きいです。

角の睨みと言いますが、睨まれているだけで効果があるのは、現実社会の人間関係でも当てはまります。角に睨まれていると、次に指された手が余計に厳しいです。

 
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玉頭を睨む香車

▲6一飛成 △5七歩成 ▲同 金 △2四香


先手は61飛車成と飛車を成りこみます。攻めに効果がある一番の手とは、最強の攻め駒である飛車を活用することです。この飛車が敵陣に成りこむ手は損になりません。

ここで後手の△57歩成は後手の58金を▲57同金と上ずらせることによって、△85角の睨みが、先手陣の守りの急所である▲49金に注がれます。

後手の△24香車は一石二鳥の手です。攻めては先手玉頭を狙い、守っては先手からの▲85桂馬を防いでいます。今この瞬間も、△27香成▲同玉(同銀は49金が馬で取られてしまう。)とされて、△35桂馬から殺到されてしまう順を狙われています。

 

攻めの石田流に対抗して四筋位取り。玉頭に据えた香車の迫力!』のページに戻る

追伸

最近将棋を指していて、いつもなら攻めるところを受けの手を優先するようにしています。もちろん詰みが見えれば詰ますのですが、確実ではないところはあえて攻めずに守りの手を指します。

これが良いことなのかは、わかりませんが、少しずつ、自陣に目が行くようになったのは成長したところかなって思います。

あなたの将棋ライフが楽しいものでありますように!(*^_^*)!

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