先生が私に矢倉戦法を勧めた理由とは、厚みを学ぶことができるから。



将棋初心者は何を得意戦法にするべきか?

将棋を始めたての人で、これから長いこと時間をかけて将棋を指して行きたいなって思う人に向けて書いています。

私の経験を交えながら、どうして、私は矢倉を指すようになったのか?そして矢倉を指すことを初心者の方にお勧めしたいというのが私の思いです。

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私が矢倉から始めた理由

矢倉を勉強しなさいと言われた話を『将棋との出会い 矢倉を勉強しなさいというアドバイスをもらう。将棋が強くなりたい!』で書きました。

私に本格的に将棋を教えてくれたのは、近所に住むおじいちゃんです。以下先生と呼びます。

かつては真剣師が局面の優劣を相談しに来たというくらい、凄腕のおじいちゃんです。

十八番は矢倉です。

矢倉を勉強しなさいと、教えられ、その時は矢倉がどんな戦法なのかもわかりませんでした。ただひたすらに矢倉を目指し、指し方を最初のうちは身体で覚えて、感覚的にこんな風に指すんだな、くらいにしか思いませんでした。

矢倉をなぜ勧められたのか?

『矢倉をなぜ勧められたのか?』

この疑問は、将棋を趣味で指し続けて、今でも頭の片隅にある問です。

この問いは、『矢倉が終った』と世間で騒がれるようになって、より一層存在感を増しました。

最近、これ対する答えの一部?らしきものが漠然と浮かびました。

きっかけは『『駒得は裏切らない』ではなく『厚みは裏切らない』。厚みの正体を調べる』でも書きましたが橋本崇載プロの本です。

このタイトルズバリなのですが、厚みがキーワードです。私はこのことをつい最近になって知りました。

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矢倉の魅力

最初の印象は、矢倉に組まれた後、いったいどうやって崩せばいいんだ?って思いでした。

飛車先の歩をのばしても、銀や角、王様まで守っていて、攻め込むことができません。

当時、棒銀戦法が私の中で唯一の戦法でしたので、攻めつぶしてやろうと何度私の銀は角頭を狙って行ったことか。

何度も目的を達成することが出来ず、銀が追い返されて、立ち往生ということがありました。棒銀が通じない守り方があると言うことに初めて気づいた時でもあります。

この形を作っておけば、後手が△86歩と攻めて来ても、▲同歩△同銀▲同銀としたとき、その銀を飛車で取り返すことができません。▲68角が効いています。

棒銀対策として下図のように、角を早い段階で交換して、▲78金▲88銀の形で棒銀から守ることは知ってましたが、角を交換しないで、しかも王様をきちんと囲った形で、棒銀の攻めが封じられたのは初めてのことでした。

こんなに綺麗に棒銀を受けとめる事が出来るんだ〜っていう感動です。

受け止めるだけではなく押し返す手厚い形

当時、自分が持っていた最強の攻めの棒銀戦法が通じないこの矢倉とは、いったいなんぞや?って思ったことが、矢倉に対する印象の大きなものでした。

この受け止めるって感覚がぴったりなイメージの矢倉に好感が持てました。

好みの問題なのかもしれませんが、矢倉の場合、こちらから角交換もしないし、飛車先から遮二無二攻めるわけでもないのですが、相手からの攻めに対しては、柔らかくお引き取り願うというこの仕様。

なんか、柔らかで厚みのある頼り甲斐を感じました。

ただ、矢倉の厚みを表現するならば、もう一つ局面図を見てもらいたいです。

これは矢倉の陣形として、ひとつの理想形と呼ばれる形です。矢倉囲いに玉が入った姿はかっこいいですね。

この局面、先手の次の狙いは▲46角です。この角が実現すると、次の▲74歩が猛烈に厳しいです。

このように、矢倉は、後手の攻めの陣形を圧力でつぶすような形も作り出すことができます。

矢倉が敵の飛車を厚みで押しつぶす形は、とてもかっこいいです。

厚みを学ばせたかったのかも

私の先生は、矢倉を私に勧めましたが、これは今になって思うと、矢倉を通して厚みの将棋を学ばせたかったのではないかなって思います。

厚みって、実際に学ぶことができる将棋は限られていると思います。でもこの矢倉、玉頭の厚みが半端ないです。

先生に感謝の念が沸いています。それと同時に、まだ私はこの厚みを活かす将棋を指すことができていません。

不肖の生徒ですが、これからも精進して参りたいと思います。

もし、あなたが今、将棋の戦法に迷っているのでしたら、矢倉を選ばれることをお勧めします。長い将棋道を歩くことになりますが、最終的に得られるものは大きいのではないかと思います。

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