ここからどう攻めるの?解説書では書かれていない矢倉の攻めの理想形からの変化



矢倉の攻めの理想形のその後を語る

将棋で矢倉を指してみたいという人は、意外と少ないです。矢倉をあまり指す人が少ないというのは、私としては悲しいですが、周りで将棋を始めたって人は、大体振り飛車が多いです。

振り飛車ってすごく人気があるんですよね。特に石田流。攻めの理想形と呼ばれる石田本組の形が魅力的なのかもしれません。

矢倉も、”この形”って言えるものがあればいいのでしょうが、残念ながら分かりづらいです。

振り飛車は、相手が居飛車ならば、駒組が簡単っていうメリットはあるのでしょう。その分かりやすさが人気の理由の一つだと思います。

矢倉党としてはここで挽回!ってわけでもありませんが、一つ攻めの理想形について再び語りたいと思います。

前に、矢倉の攻めの理想形からの記事を書きました。その応用バージョンを一つ。

関連記事:『将棋 矢倉の攻めの理想形を築いた後はどうするの?
関連記事:『将棋入門!矢倉 攻めの理想形からの攻め 気になる変化

 

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攻めの理想形の実戦でよくある形

矢倉を指していると、大体、こんな感じの駒組があると思います。一見きれいに組んでいるように思いますが、すでに形成は先手が有利です。

なぜなら、・・・・(もったいぶってるつもりか笑)

先手はすでに攻めの理想形に組めているからです!

先手が▲45歩と突いていますが、これを△同歩と後手は取れません。なぜかというと、取ると▲45桂と歩を取り返した形が、銀の両取りになってしまうからです。

桂馬と銀の交換は銀の方が得というのは常識です。

なので後手は△45同歩ととらずに、△73桂と跳ねました。一見先手も▲44歩と取り込んでもその先に攻めが継続できるかわからないように見えますが・・・、さにあらず。

玉頭に突き出した悩ましき歩

▲24歩と突きました。この歩を取らないと、形が乱れてしまいますから、後手は何とかして取りたいところです。

選択肢は2つ。銀で取るか、歩で取るか。

さぁどうする?

仮にこの歩を銀で取ってみます。するとアッという間につぶされてしまいます。

△24銀▲44歩△同銀▲同角 で下の図のようになります。

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『二枚替えなら歩ともせよ!』

これが王手ですから、△同金と取ると思います。で、先手は▲44同飛車と金をとります。

この時点で、先手は金銀2枚を手に入れました。後手は角1枚です。

『二枚替えなら歩ともせよ!』

このように言われるくらい、二枚手に入れた方が得です。なので、この時点で先手が優勢になります。

解説書の先はどうするの?

だいたいおおよその解説書はここで終わると思います。あとは頑張ってくださいねって。

でも実は、ここからどうやって勝つのかわからないって思いませんか?

この後のことを考えてみました。

後手はこの次に△43歩と打ってくると予想されます。

すごすごと飛車を逃げるのは嫌だと、▲54飛車と横に歩を取りたくなります。普通に引いておいても、二枚替えの駒得なので、形成は良いと思いますが、もっと明確に良くしたいって思うと、横の歩を取りたくなります。

先手にとってありがたい変化

先手の飛車成を防いで△53歩と受けてくれればありがたいです。

▲64飛車ともう一つ横に動いて、次の飛車成が受かりません。

しかし、後手もそうは簡単にはいかせません。

先手にとって一筋縄ではいかない変化

後手にとって、△63角の自陣角が切り札です。これが、▲52飛車成を防ぎつつ、飛車が逃げれば、36銀を取るぞっていういかにも名角の雰囲気漂う手です。

この手に対して、▲64飛車といけません。ちょうど42の角が効いています。ここでたまらず▲34飛車と逃げると、△33歩と打たれると、飛車が詰まされてしまいます。

この△63角と打たれた局面をもう一度、見て見ます。

遊び銀の活用!

飛車取りってなってるので、焦りますが、冷静に見てみると、仮に飛車を取られてしまっても、攻めの銀が働いて、駒得でもあるので、先手はそんなに悪くはありません。

例えば、▲45銀と出て見ます。△54角▲同銀とすれば、後手は飛車一枚しかなく、先手は、全部の駒がさばけている格好です。いわゆる全軍躍動形です。

さて、それでもここから先手はここからどうするの?って思われる方も多いと思います。

一例をあげますと、▲44歩と打つ手があります。この手は、放置すると、▲43歩成でダメですが、△同歩と取られて何ともないように思います。しかし、その後、▲43銀ってゴリゴリ駒を打っていけば、寄せきれると思います。

ここでも角の頭は弱点です。

銀を追い返されたらどうする?

後手がもし△53歩と打ったらどうする?って心配する人もいるかもしれませんが、悠然と▲45銀と引いて良いと思います。

というのは、△53歩と打ったことで、後手は歩切れになってしまいますし、角の効きが止まります。

また、後手は飛車一枚しか攻め手がなく、攻めの切り札の△65歩も、▲55角と打って、王手桂馬取りがかかります。

一方先手の▲45銀は悠然と引いたように見えて、次に▲34銀からの攻めが残っています。

まとめ

矢倉の理想形からの攻めを書いてきましたが、いかがだったでしょうか?

もっとも簡単に先手が良くなると思われる変化も、けっこう難しいところがあったと思います。

一抹の不安があるとすれば、やはり飛車を相手に渡すことですよね。

やはり飛車を取られるのは心理的に嫌ですよね。

なので、次回は、飛車を渡さず攻める手順を紹介したいと思います。

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