藤井聡太四段、澤田真吾六段にわずか54手で圧勝。恐ろしいほどの攻めの強さ。



信じられない一局

藤井聡太四段が、2018年1月14日に行われた朝日杯将棋オープン戦において、澤田真吾六段と対局し54手の短手数で快勝しました。

弱冠15歳の藤井四段は、先手番となった澤田六段の角換わりを受けて立ちました。戦型は、先手腰掛銀に対し、後手藤井四段は早繰銀で対抗しました。

澤田六段は強敵です。藤井四段の連勝記録を途中で止めるのではないかと驚かせた将棋があり、その時は藤井四段がかろうじて勝ちました。しかし、この将棋以来、私は澤田六段の強さにずっと注目しています。その澤田六段が超のつくほどの短手数で敗れました。

嘘でしょ?!っていうのが私の第一感。

一体どんな将棋であったのか、興味を持たずにいられませんでした。

そんな思いもあり、棋譜を並べる必要があると思い並べてみました。

「やはり、藤井四段は強かった。」

というのが実感なのですが、そのように感じた印象に残る局面があったので、ご報告します。

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これを手抜いていくものですか?

早繰銀は棒銀と似ていますが、△7四歩と突いて、△7三銀から進撃していきます。藤井四段の銀の出足は早く、△7五歩と先攻しました。▲同歩△同銀と進み、後手は7五銀と5段目に銀を進出したことで目標は達成した感があります。

これを受けて先手は、▲4五歩と突っかけ、攻め合いに出ます。

▲4五歩△同歩▲同桂で、後手の33にいた守りの銀を、2筋の守備から引き離し、飛車先の歩を突いていきます。飛車で交換せずに、▲2二歩と手裏剣を飛ばして、より一層攻めを効果的にするため、当たりをきつくしました。当然同金と取るものと思っていましたが、なんと、これを手抜きます。

銀桂交換もなんのその。鬼のような厳しさの歩打ち

いきなり △4五銀と桂馬を取ります。自ら駒損をして銀桂交換をします。

当然先手は▲同銀です。

この後、追撃の △4七歩。

この歩を取ると、飛車金両取りに△3八角と打たれてしまいます。それはまずいので、逃げます。

しかし、金がどこに逃げても厳しいのです。

因みに△4七歩に対する変化は、

▲3七金には、△4八角。

▲5八金には、本譜と同じく4六桂。

▲4九金には、3七桂。

ということで、本譜の3八金を選択しますが、4六桂馬が厳しいです。

金を見捨てて玉の早逃げをしますが、金をタダでボロッと取られるのは、やはり、かなり厳しい。しかも、成った桂馬が飛車取りです。

手順を示すと、
▲3八金 △4六桂 ▲6八玉 △3八桂成 ▲2四飛

となります。

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逆サイドからの強烈な攻め

飛車を手順に走ったようですが、

△7六歩▲6六銀

今度は反対側から攻めがきます。△7六歩と銀頭に叩かれたのがまたも厳しいです。

▲6六銀とかわしますが、それを同銀と取らないところがまたすごいです。

何と△9五角の王手。敵陣深くに打ちこむのではなく、自陣角。

こういう角の使い方が藤井四段の将棋では多くでている気がします。角の使い方がすごく印象的。角が好きな私としては、ここまで角をきれいに使ってもらえるとうれしくて堪りません。

▲7七歩と守りますが、容赦しません。

△同歩成▲同桂△7六歩

この△7六歩までで、何と投了です。圧巻の攻めというほかありません。

投了図です。

以下、▲7五銀と銀を取ると、

△7七歩成▲同金△7六桂▲7八玉△6八金▲8九玉△77角成

収拾がつきません。

いかがでしょうか?攻めの強さが半端ないですよね。

簡単に腰を割らない澤田六段相手にこの勝ちっぷり。

脱帽です。

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