右四間飛車から矢倉中飛車へ。攻め好きな人におすすめの戦法!



先手矢倉に対して右四間飛車急戦

先手の牧野光則五段の矢倉に対して後手の藤井聡太五段が右四間飛車模様の急戦で挑んだ将棋です。藤井五段と言えば、強烈な攻めの強さをイメージさせます。その意味で、急戦策を採用したのはかなりに棋風に合っていると感じます。

矢倉は先手有利になりやすいと言われていますが、破壊力のある後手の急戦に正確な受けがあって初めて成立します。逆に後手とすれば、攻めが決まれば一気に勝利を手に入れることができます。
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この棋譜を並べた理由

この将棋、どうして並べる気になったかといいますと、みていただくと分かりますが凄まじい攻めが炸裂します。それが見どころです。

右四間飛車の出だしで始まります。個人的に、自分が先手矢倉を持っていて、後手にされて一番嫌いな急戦は、右四間飛車です。角の睨みが強烈で先手がうまく囲えないケースになりやすいです。定位置の88玉の形が取りづらいのです。それに対して後手は左美濃に囲うことが多く、けっこう堅いんです。しかも、端手数で組み上がるのが大きいです。

左美濃に対しては、先手は飛車先の歩を突いて角頭を狙うのがセオリーなのですが、いざ先手がそうしようと、攻めの銀を、守備位置から話した途端に△65歩と決戦を挑まれてしまいます。ここから強烈な攻めが繰り出されてきます。

藤井五段の急戦が従来の普通の右四間飛車と一味違うところは、後手の飛車先が、85歩と伸ばされている点です。これは、△84桂馬と桂馬が跳ねられません。しかし、△86歩の突き捨てからの継ぎ歩があります。これが、得か損か不明です。この違いがいかに現れるか、見どころの一つです。

右四間飛車から中飛車に変化

緩急自在というか、敵の陣形を見ながら、右四間飛車から中飛車に変化しました。攻めの強さをいかんなく発揮させるためには、中飛車も有力です。ただ大きく違うのは、後手の右金の使い方です。この金が、バランスよく開いて使われることで、隙を消している面もありますが、逆に、守りが薄いという欠点にもつながります。

1.藤井聡太五段の凄まじい角切り!先手矢倉の新たな脅威出現!前編

2.藤井聡太五段の凄まじい角切り!先手矢倉の新たな脅威出現!中編

3.藤井聡太五段の凄まじい角切り!先手矢倉の新たな脅威出現!後編
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藤井五段の美しい角

藤井五段の将棋の中で、一番に光る駒は角だと思います。この角、本当に美しいと感じるのは私だけではないはずです。なんと言えばよいのか言葉を選ぶのが難しいですが、強いて言えば、一番痛いところに、一番力を持った角が出現するという感じです。

飛車が走ってきたらそれはすごく迫力があるのは分かりますよね。それって、飛車が戦車のようにまっすぐ一直線に走ってくる重厚感みたいなものがあるように思うのですが、これに比べると角って軽快な感じがしませんか?角が飛び出してきても、なんか、”あ、でてきたのね”、みたいな感じです。でも藤井五段の角って、稲妻が走ってる感じの勢いを感じます。

伝わらないかもしれませんが、そんな感じです(笑。

4.藤井聡太五段の凄まじい角切り!先手矢倉の新たな脅威出現!後編2

5.藤井聡太五段の凄まじい角切り!先手矢倉の新たな脅威出現!後編3

6.藤井聡太五段の凄まじい角切り!先手矢倉の新たな脅威出現!完結編 稲妻の角

攻め好きな人は、ぜひ藤井五段の急戦矢倉を並べてみると、気持ちいいと思いますよ。将棋が楽しくなること必至です。

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