向飛車は月下の棋士を読むと好きになる!



異彩を放つ棋士、糸谷哲郎八段

将棋界の中でもひときわ異彩を放つプロと言えば糸谷哲郎八段です。振り飛車相手に右玉を指したり、発想が他の棋士とは異なっていて、見ていておもしろいです。

攻めるのかなって思ったら守ってみたり、一見、方針が一定していないのかって思わせるところがあるのですが、独特の呼吸が感じられて、印象に残る棋譜が多いです。

中でも今回、藤井聡太六段との屈指の好カードです。これを楽しみにしてない将棋ファンはいないと思います。

糸谷八段は力戦調の将棋です。正統派という感じではなくて、野武士のように実戦的で相手の意表を突く将棋が魅力の一つですから、そのあたりの将棋を期待していましたら、出現したのは阪田流向飛車です。一瞬、ファンのために指してくれたのですか?って思いました。
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阪田流向飛車

将棋の初心者の方には聞き覚えがないかもしれませんが、この阪田流向飛車という戦法の発案は阪田三吉という伝説の将棋指しです。阪田三吉にはかっこいい逸話がたくさんあります。ここで説明するのも足りないので、その逸話、漫画で『月下の棋士』に、おもしろく書いてあります。『月下の棋士』は、将棋の実話をもとに書かれていて、名前こそ違いますが、時の実力者を想像させるような登場人物がいます。ぜひご一読をおすすめします。

『月下の棋士』の中で、阪田三吉は御神三吉という名前で登場しますが、これ読むと、阪田流向飛車がぐっと近くなりますよ。

急ブレーキを踏んだような受け

阪田流の対策を藤井六段がどうするか?これも見どころの一つです。力戦調の将棋は、定跡がないので、力と力のぶつかり合いになり、複雑化した局面から、最善の一手を探し出す嗅覚のようなものが必要と言われます。

藤井六段の将棋は、急戦調で、一気に終盤に持ち込み勝利を掴みとるパターンが多いと思います。なので、超高速の計算機で測ったような勝ち方が印象的なので、野性味ある嗅覚とは対照てきなのかなって思って見ていたのです。

そんな思いを吹き飛ばすような一手が出てきます。この棋譜を読んでいただくと、その一手が分かると思いますが、とにかく、終盤の大嵐のさなか、一手を争う場面で、攻めではなくて受けに手を入れるんです。

取られる駒を逃げるではなく、攻め駒を攻めるでもなく、とにかく形容しがたい一手です。苦し紛れに表現するとすれば、急ブレーキをを踏んだような受けに感じました。

藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の壱

藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の弐

藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の参

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藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の五

藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の六

藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の七

藤井聡太六段対糸谷哲郎八段。屈指の好カード。伝説の棋士の得意戦法、阪田流向飛車出現!「月下の棋士」を読むと将棋が倍おもしろくなる。其の八
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まとめ

いかがでしたでしょうか?棋譜を十分に盤に並べてみて、その局面、局面をじっくり見ていると、何ともいろいろな味わいを楽しむことができると思います。私は別段、将棋がめちゃくちゃ強いわけではありませんが、それでもそれなりに感動を味わっています。

棋譜の中に、人物の性格や、戦法にある歴史的背景、などなど。いろいろな感情が入り乱れて楽しく並べています。読みづらいところもあるかと思いますが、最後までお読みくださりありがとうございました。

 

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