藤井聡太七段昇段の棋譜。井上一門との闘い!



史上最年少記録達成

2018年5月18日。またしても歴史的な快挙の日となりました。藤井聡太プロが、プロ入りしてから7段に昇段するまでの間の早さの記録が、史上最速となった日です。

弱冠15歳の藤井聡太六段が第31期竜王戦5組ランキング戦準決勝において、船江恒平六段(31歳)を破ったことにより、4組昇級を決めると同時に史上最年少のスピードで七段に昇段したのです。

プロ入りからわずか1年7カ月の期間しか経過していません。この最年少記録は藤井七段に破られる前は、ひふみんとしてお茶の間で人気の加藤一二三九段が持っていました。

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井上一門との対決

宮本武蔵の吉岡一門との闘いみたいな見出しになっていますが、船江恒平六段は、藤井聡太七段(紛らわしいので7段と書きます)の連勝記録を止めた井上慶太九段の弟子です。ある意味因縁の対決です。先手が船江六段で後手が藤井七段です。船江六段の角換わりを受けて立ちました。

ちなみに、井上慶太九段との一戦では、井上九段の先手矢倉を受けて立ちました。

棒銀の攻めをいなして受ける

先手角換わりで先手の船江六段が採用したのは棒銀です。この棒銀戦法、初心者には大人気です。先手棒銀は、その攻め筋の分かりやすさが人気の理由です。

ただ、藤井七段の角を使った受けがあるので、そう簡単に攻め込むことができません。実際に、先手の棒銀は、ただで取られてしまいます。ただその後、香車を取り返して、銀香交換の分かれです。後手は、先手の右辺からの攻めをいなして、どんどん先手から見て左辺に逃げていきます。

大局的に見たら、玉の周辺にいる駒は、玉の大切な守り駒ですが、玉が移動することにより、かつて守り駒だった駒から離れていけば、守り駒ではなくなります。こういう柔らかい受けが素晴らしいです。

後手は、先手の攻めをいなしつつ、先手の飛車を封じていきます。最大の攻撃力を持つ飛車を封じてしまえば、受けの目的を果たすことになります。

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角のわずかな動きで破壊力倍増

ずっと受け一方だったのに、わずか一升角を動かしただけで先手玉に詰めろがかかりました。たった一升だけでこれほど攻撃力が変わるものなのか!?ってそんな思いを抱く一手が出てきます。

私が角が好きな理由は、こういうポジションが一つ変わるだけで全く違う働きを見せるところです。ギャップがすごい駒とも言えます。そんな角のすごみを感じることができる棋譜です。

 

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