藤井聡太七段の順位戦連勝記録を止めた男、近藤誠也!



藤井聡太七段の順位戦での連勝記録が止められた一番

藤井聡太七段が、順位戦での連勝記録がかかった一番です。いろいろな記録を更新しているので、連勝記録と言ってもなんの連勝記録なのかこんがらがってしまうところもありますね。

18連勝で迎えた対局です。勝てば19連勝です。順位戦は、名人を目指す棋士にとっては本業中の本業です。A級に上がらなければ名人に挑戦する権利を得られません。それをオール勝利で突き進んでいる藤井聡太七段は、名人に向かってまっしぐらに突き進んでいるとも言えます。

対局相手は、近藤誠也五段です。先手は藤井聡太七段で戦型が角換わり。先手の角換わりは多くの居飛車党棋士が採用する戦法であり、それだけ勝ちやすい戦法とも言えると思います。

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藤井聡太七段の自陣角

私のブログをお読みいただいている読者の方には、私がどれだけ角が好きであるか、そして敵陣以外に打つ角(総じて自陣角と呼んでいます)が好きかをご存じだと思います。

この将棋にも自陣角が出てきます。自陣角は遠見の角とも表現されます。遠くから見ている角という意味だと思いますが、その表現からはまったく戦意を感じません。しかし、この角は威力絶大です。

先手藤井聡太七段の将棋にはこうした自陣角が出現することが多いです。この将棋では▲18角という手が出てきます。

飛車側の香車の頭に打たれた角に一体どれだけの意味があるのか、初めて見る人はそう思うと思います。かく言う私も初めて見たときはそう思いました。

桂馬を自陣の三段目に打つ腰の入った攻め

持ち駒の桂馬を打つならば、五段目が多いと私の偏見ですがそう思います。しかし、攻めの糸口がまったくない時には、自陣の三段目に打って攻めを組み立てると以前教わったことがあります。次を見越した手が打てると、将棋の攻めの奥行が広がる気がします。私もそんな桂馬を打ちたいと常々思いますが、なかなか打てません。

藤井聡太七段19連勝目前にて及ばず。自陣の3段目に桂馬を打つ腰の入った攻め。

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詰むや詰まざるや

将棋の醍醐味は、最終盤の詰むかどうかわからないという局面だと思います。この局面において、局勢をひっくりかえしたりひっくり返されたり。そんなことを繰り返しながら終息に向かっていきます。

その時の見てる側のハラハラ感はかなりのものですが、やっている方はもっとですよね。

この近藤五段との対局において、藤井七段の玉を詰ましたところでは感動しました。

あれだけ先手の藤井聡太七段が苛烈に攻め込んでいったのに、近藤五段の玉は捕まりませんでした。逆に近藤五段の攻めは、派手な手ではありませんが、桂馬で執拗に77の地点を攻撃していきます。地味ですが確実で超厳しい手です。

力を貯めて反撃のタイミングが合えば、ほんのわずかな攻撃でも致命傷になるのだなって学んだ対局です。それにしても、藤井七段の攻めをかわしきった玉さばきは秀逸です。

藤井聡太七段19連勝ならず。近藤五段の華麗な寄せ。二枚の馬の強力な破壊力。

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