デジタウンでオリジナル情報を登録
地図で有名なゼンリンから出しているデジタウンについての紹介です。
これまでもいろいろとデジタウンについて紹介してきたところですが、今回は、地図上への文字情報登録、いわゆるマーキングです。
デジタウンは、インターネット上の地図であるグーグル地図やYahoo!地図とは違います。
DVDをパソコンで入れて使うことができ、インターネットがつながらない状況でも地図をみることができます。
その地図に、自分、あるいは会社、あるいはコミュニティやグループだけの情報を書き込むことができます。
例えば、災害の時代と言われていろいろな問題が取り上げれれていますが、土砂崩れや風水害により浸水しやすい場所、子供たちが遊ぶには危険な場所などなど、考えればキリがありません。
デジタウンの良さは、その地図データに、自分たちが経験で得られた情報を書き込むことができる所です。
デジタウンの問い合わせデスクに質問したところ、1万件以上のデータを登録することができるとのことでした。
今回そのやり方をご紹介したいと思います。
デジタウンへの情報登録方法
横浜市鶴見区のデジタウンを例に説明します。
下記の画面は基本の画面です。
【基本図①】

この地図の中に、今回は適当に情報を登録してみます。
【図②】

ユーザー図形を開き、書き込み編集を押します。すると、登録モードと編集モードのタブに分かれています。
登録モードを選択します。次に文字、折れ線、円、多角形のタブがありますので、今回文字を選びます。
まず、太さを適当に選びます。
次に、縦書きか横書きを選びます。
次に文字サイズを適当に選びます。
この時、縮尺の大きさによって、文字の大きさが変わります。縮尺の大きさと言うのは、基本図①の、右端に表示されています。これでは”30メートル”になっています。
この数字の違いによって、文字の登録する大きさが変わってきます。
【図③】

ここでは”★地点1”と入力してみます。入力は半角でしても、全角として認識されます。
表示したい地点にカーソルを合わせて、”登録”ボタンを押せば完了です。
”★地点1”は用途に応じて、アレンジしてみてください。例えば、災害ボランティアなどで使用する場合、土砂崩れが心配な場所であれば、”★危険 土崩 1”とかですね。
地域の研究や、オリエンテーションゲーム、会社の営業など、いろんなものに応用できると思います。
【図④】

適当に場所を3つ登録しました。
こうして登録しておくことで、情報を記録しておくことができます。
この情報を1万件以上登録することができるというから驚きです。
登録情報の検索方法
そんなに登録したら、まったく探せなくなってしまうではないか!って思われるかも知れません。
しかし、そこは当然検索機能も付いているんです。
【図⑤】

検索ボタンを押し、書き込み形状検索ボタンを押します。
すると、地点1から3までが検索画面に表示されます。
たくさん数がある場合はキーワードを入れて検索することも可能です。
【図⑥】

①条件設定ボタンを押し、②で全タイトルのチェックを外します。これがついていると全部でてきてしまいます。③でキーワードを入れます。④で設定ボタンを押すと⑤のように検索結果が表示されます。
この時のコツは、あとで検索が簡単になるようなキーワードを名前に入れておくように工夫することです。
実際に、名前を見ただけで、何を示しているかが分かれば、検索するのに役立てることができます。
例えば、先ほど例に出した”★危険 土崩 1”という登録名も、土砂崩れの危険がある場所と推測できます。
登録を間違えたときの修正方法
データを間違えて入力してしまった、あるいはデータが古いので新しくしたいって場合があると思います。こんな時、修正の方法について紹介します。
【図⑦】

実際の現場では、修正したい情報を探してから修正したいと思うのが多いと思います。なので、検索画面から修正していくのが良いと思います。
例えば、★地点3を★地点4に修正したい場合、★地点4をクリックすると、編集ボタンが押せるようになります。
このとき、登録内容を変更して登録ボタンを押すと、修正が完了します。
デジタウンのバックアップと復元方法
デジタウンにせっかく入力した情報を消してしまったらもったいないですよね。
この情報をバックアップしておくことが大事です。そのバックアップは、デジタウンがバージョンアップしても引き継ぐことができるから優秀です。
バックアップの方法についてです。
【図⑧】

ユーザー図形のバックアップをクリックします。
【図⑨】

バックアップを保存するフォルダを指定するように指示がありますので、ここではデスクトップを指定します。
【図10】

するとデスクトップの上に適当な名前が付けられて保存されます。
新しいデジタウンを購入したりして、データを引き継ぎたいというときには、こんどはデータの復元機能を使います。
【図11】

これで、先ほど保存したファイルを指定すればデータが復元されます。
まとめ
デジタウンは、ほんとに便利です。インターネット上の地図ではないので情報の更新の速さという点では劣ります。
しかし、インターネットにつながらないという状況が昨今の災害の多い時代背景ではたくさん生じています。
また、その地域を良く知るという点で考えると、情報の蓄積というのは非常に重要であるとも感じます。
地域に根差したコミュニティ、例えば町内会、自治会、消防団、ボランティア団体などなど。そのようなグループがその土地の情報を共有する場合、インターネットではアカウントの管理など煩わしい手続きがあります。
オフラインでパソコン一台とデジタウンがあれば、インターネットに接続できない環境でも、地図を見ながらいろいろ話し合うことができます。
デジタウンの地図をプロジェクターで投影しながら話合うことができればもっと効果的な対策をとることができるでしょう。
追伸
使用しながら、あったらいいなって思う機能もあります。こちらはこのページを見てくださった開発者の方にはぜひお願いしたい機能です。
登録した情報をcsv出力する機能を付けてくれるとうれしいです。
登録件数が大きくなりすぎると、どうしてもエクセルにして管理したくなります。
デジタウンを開発してくださりありがとうございました。ゼンリンさん、応援しています!
最後までお読みくださりありがとうございました(*^_^*)。
他にもゼンリン関連の記事書いていますのでよろしくお願いします。