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新型コロナウィルスに対する危機意識
新型コロナウィルスの脅威が叫ばれている中、危機意識が持てないと感じている方にはぜひ『感染列島』という映画を見ることをおススメします。
『コロナウィルス下、臆病と笑われるくらいに守る勇気について語る孫正義』の記事でも書きましたが、臆病と笑われるくらいに守りに本腰を入れるために何が必要なのかについて考えたんです。
やっぱり危機意識だな、と。危機意識が足りないと守る気力が湧いてこないです。身近な人が亡くならないとその悲しみが分からないように。
どのくらいの危機感を持つべきなのか?それを実感できるほどの体験をする頃には手遅れです。
なので、外出自粛の今だからこそ、『感染列島』という映画を見てみました。
感染列島とは
2009年1月に放映された映画です。2020年4月に書いてますから、今から11年も前の作品です。
主演は妻夫木聡が演じる医者です。そしてWHOから派遣された医者を演じるのが檀れい。
原因不明のウィルスが日本に蔓延し、どう対応したらいいのかわからない状況の中、医者たちの壮絶な戦いを描いています。
ウィルスの感染スピードがはやく、すさまじい勢いで患者の数が増えていきます。ウィルスの正体が分からないので、医者自身が感染していることも当初の段階ではわかりません。
今まで平穏な家族が、突然に壊されていく姿が描かれています。
『感染列島』は新型コロナウィルスが出現する前の評価と、後の評価が分かれている印象を持ちます。それもきっと危機感をイメージできるかどうかによって変わるからなのかなって思います。
新型コロナに対する危機意識の重要性
俳優の石田純一氏が新型コロナウィルスに感染したことに対して、軽率な行動だったと非難の声が上がっています。有名人であるからその影響力は大きいです。
新型コロナウィルスに自分はかからないって思っていたことが今回の感染に繋がったのかな、と思います。
石田さんのことは反面教師にして、気を付けなくてはならないと思います。
危機意識をしっかり持つことから始めることが重要だと思います。この危機意識、自分の身を守るためと言うよりも、自分の身近な人を守るためというのが大きいのではないかと思います。
『感染列島』を見ると、自分が感染しないけれど、大事な人が感染して死んでしまうという場面があり、見ていてとても悔しい思いを抱きます。
おそらく自分が11年前に見たとしたら、映画の中の話だから現実には起こらないよ、って感じだったと思います。今コロナの状況下で見るからだと思いますが、いや、他人事じゃないぞ、って感じで見れました。
いま漂っている危機意識がそうさせるのだと思います。
感染列島を見て学んだこと
『感染列島』に対する口コミは賛否両論様々です。専門的には、細かいところの突っ込みどころはあるのかもしれません。しかし、11年前に描いたものとは思えないくらい現状に似た雰囲気を感じました。
もし新型コロナウィルスの被害を抑えることができなければ最終的にはここまでひどい状況になるのかもなって思いました。
もしかしたら、今が封じ込めに大事な時なんだと叫ぶ人たちは、今封じ込めに失敗すると、最悪になるよってことを言いたいのかもしれません。その最悪をイメージできないから危機意識が湧かないのかなって思いました。
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→感染列島
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感染列島から受け取ったメッセージ(ネタばれ含む)
ワクチンは?
ワクチンができるようになるまでひたすら我慢するしかないってことがショックでした。うすうす感じていたことですが、最終的にはワクチンが救ってくれます。
この映画の中では、治癒することができないのに医者は患者を助けようと頑張ります。入院した患者はほとんど治療の甲斐なく死んでいきます。
映画の設定の中ではワクチンを開発するためのウィルスの特定すらできていませんから、事態は深刻です。幸い新型コロナウィルスの場合特定できています。問題はワクチンがいつできるのかという点です。
それまではひたすら忍耐をしなくてはなりません。国民がこの忍耐ができなくなったときに、その皺寄せが医療機関に行くのだということが良く分かります。医者の数は足りず、医療機器も不足します。
医者は、救える患者を優先して救おうとします。人工呼吸器が不足して、助かる見込みのある人につけかえるシーンがあります。まさに命の選別をしなくてはならない状況です。
そんな事態は何としても避けなくてはなりません。
医療崩壊の現実
医療崩壊っていったい何のことなのか、わからないかもしれません。中国の武漢の医師が涙声で病院の惨状を訴えている動画がSNSで拡散されているとテレビで放映されました。
医療現場が患者で溢れ返りどうしようもない状況を訴えています。『感染列島』を見ると、きっとこんな現場なのだなって想像できます。
医療に携わる現場の人は、自分の命を危険にさらして戦っています。映画の中で、檀れいが自薦で第一線の医師を募る場面があります。
この時に手を上げる医者や看護師の覚悟たるやいかばかりかと想像すると、今医療現場で戦ってくれている方々に感謝の念を抱きます。
この最前線で戦っている人達にこれ以上の負担を負わせてはならない、強くそう感じました。
ウィルスの発生源
ウィルスの発生源を突き止めるという展開のシーンがあります。発生源の場所は、ある島でした。その島で、一人の人物が蝙蝠からウィルスを受け取ったことが始まりでした。
この蝙蝠が発生源というのも今回のコロナウィルスと酷似しています。
たった一人の人物が普通に島で生活しながら身近な人にウィルスを感染させていき、やがては島そのものをがほぼ全滅してしまいます。
島として隔離されているので、その島から感染者が外に移動して誰かにうつさなければそこで完結していました。しかし、そのウィルスに感染した患者と接触した日本人の医師が、日本に帰郷したことが日本での感染の始まりでした。
いずれも共通するのは、ウィルスはたった一人の人から地獄が始まったということでした。
たった一人が何万人、何千万人に感染させてしまうということでした。
たったその一人を隔離できていれば・・・、そんな思いが強く残りました。
まとめ
新型コロナウィルスの脅威にさらされている状況にあって、今できることを自分なりに探したら、危機意識を持つことでした。その危機意識を持つために、『感染列島』という映画を観ました。
見たことによって、最悪の状況をイメージすることが、少なくても以前の自分よりも持つことができたと思います。医療崩壊、身近な人の死・・・体験してからでは遅いということを痛感します。
危機感を己の中に持つこと。これが大事なのかなと思います。
この記事が、新型コロナウィルスに対する危機意識を持つための一つのきっかけになってくれればと思います。
それが今私のできることかなって思います。
追伸
志村けんさんが新型コロナウィルスで亡くなりました。
彼の死を知って、危機意識を改めて持った方もいるとききます。志村さんはご自身の死を通じて危機意識を伝えてくれているのだと感じます。
大好きな人でした。残念でなりません。ご冥福をお祈りします。