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将棋の駒組の基本がわからないと嘆く人に
駒の動かし方は分かったけれど、あっという間に負けかされてしまうという悩みを持っている方から相談を受けました。
その悩みに対する回答ですが、同じ悩みがある人は参考にしていただければと思います。
私に相談してきた方の例で行くと、守り方が分からないからすぐにやられてしまうんだということでした。それで最低限の守り方が知りたいということでした。
すごいなって思ったのは、自分が負ける原因を、最低限の守り方すら知らないことだと気づいたことです。ある程度挑戦して敗れて、自己分析をした結果そこに行きついたのだと思います。その不屈の精神大事です。
攻め好きな人の悩み
将棋は攻めるのが好きな人と、じっくりやるのが好きな人がいます。性格にもよると思います。
その方は、攻めが大好きで、攻めることしか考えていませんでした。確かに攻め切って勝てれば気持ちがいいですね。
話を聞いていると、『いいところまで行くんだけど途中で止まっちゃうんだよな。いつも相手の王様を追い詰めるんだけど、いつの間にか逆転されてしまうんだよな』
そんな言葉が出てきます。
攻めが好きで最後の最後逆転して悔しい思いをする人の場合は、お気づきのとおり最低限度の守りを覚えることだと思います。
まず飛車の位置を決めること
まず、戦略の骨子を定めねばなりません。こう書くと大げさですが実に簡単なことです。飛車の位置を決めることです。飛車を動かさずに置くのを居飛車、飛車を振って動かすのを振り飛車と言います。
そこに居続けるから居飛車で、振り動かすから振り飛車です。
飛車の位置を決めると、簡単に王様の位置が決まります。王様の位置を決めると守り方の骨子が決まってきます。
まずはこれを決めます。決め方はずばり、”好み”です。
以下では居飛車を選んだ場合を書いていきます。
あなたが居飛車で相手も居飛車の場合
先手があなただとします。相手も自分も居飛車ですから、相手の飛車は動かずに居続けます。あなたの飛車も下の図では省略していますが、右側にいます。

上図を見ていただくと分かりますが、居飛車の飛車は角を狙ってきます。角は弱い駒です。その駒を守る駒が金です。金をたった一手角の横に上がるだけ。
これで格段に守備力が上がります。
あなたが居飛車で相手が振り飛車の場合
今度は相手が振り飛車であなたが居飛車の場合です。
この場合、角の横に来る駒は金ではありません。玉が来ます。そして玉の右側には金がいます。
なぜそう配置するかと言うと、飛車に攻められた場合を想定しているからです。

上の図を見ていただくとわかりますが、居飛車対振り飛車の戦いでは、振り飛車の飛車は横から攻めてきます。
その時に、金は飛車から玉や角を守ろうとします。とすると、角の横に金がいたのでは効率が悪く、玉の横腹を守るためにこういう配置にします。
金をどう配置するかで決まる
守るという言葉を最も体現する駒は金です。その金が、だれから何を守るのか?そういう視点で見ると、金の使い方がイメージできてくると思います。
結論から言うと、金は、狙われる場所を、敵の飛車から守るのです。
なので、まずは、たった1枚の金の位置を配置することから始めることをおススメします。
それだけでめちゃくちゃ勝率は変わってくると思いますよ。
追伸
いきなり攻められて簡単に負けてしまう、この悩みは、将棋を始めたころ誰もが持つものだと思います。
この悩みをうまく乗り越えられるかどうかが今後将棋にハマっていくかどうかの分かれ目かもしれません。
どうか、この先将棋を指し続けてくださり、将棋ファンが増えてくれることを望みます。
あなたの将棋ライフが楽しく実りあるものでありますように!(*^_^*)!