将棋の初心者が居飛車で銀冠に組んだら?



初心者が囲うまでのステップ

将棋の初心者の方にとって、王様を囲うことができるくらいになったら、一皮むけたと言えると思います。

そのくらい始めたばかりの人は囲いませんし、囲えるということ自体が上達の証です。

囲いの必要性を知るためには階段があって、少しずつレベルが上がっていきます。

どんな階段を上がっていくのか?

★一段目のステップ★
まったく守ることすらしない人に向けて。→『将棋の駒組の基本を知る。初心者が覚えるべき最低限の守り方とは。

★二段目のステップ★
もう少し守備力あげてみたいなって人に向けて。→『初心者は金銀三枚の基本の守り方を覚えるべし

★三段目のステップ★
もっと守備力あげてみたいなって人に向けて。→『将棋初心者に向けてより堅い囲い方を書いています。(左美濃)

四段目の今回は、左美濃からの発展形である銀冠について書きたいと思います。

 

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居飛車の理想形、銀冠(ぎんかんむり)

銀冠とは、銀が王様の上に冠のように乗っかっているのでそう言われます。

下図が銀冠です。

この形、見るからに堅いと思いませんか?

居飛車が対振り飛車用として、最も理想的な形がこの銀冠です。

振り飛車と戦うためには、この銀冠が優秀なのです。その理由は、金銀の連結が良いことと、懐が深いことです。舟囲いに比べるとめちゃくちゃ堅いです。攻略するのがすごく難しいです。

ちなみに後述する穴熊も優秀な囲いです。しかし銀冠とは性格が違います。どう違うかというと、一言で言えば、穴熊はガッチガチです。一方の銀冠は、懐が深いって感じです。

この懐の深さが居飛車正統派のたたずまいだと個人的に思います。

バランスが取れている囲いの中で最も耐久力のある囲いがこの銀冠であると思います。

銀冠への駒組

この形を前回紹介した左美濃から組み上げていきます。

左美濃は下図のような陣形でした。

左美濃と銀冠を比較してもらうと分かりますが、左美濃が薄く感じませんか?特に角の頭とかがすごく薄く見えると思います。

ここから銀冠を目指していくのです。できるだけ離れ駒を作らないようにするのがコツです。

 

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まず高美濃囲いに組み上げる

左美濃から一気に銀冠に組み替えるのは隙が多すぎるので、まずは高美濃囲いに組み上げます。

下図が高美濃囲いです。

この囲いにすると、持久戦の中でも長期戦になります。なぜかと言うと、角道を止めるからです。角交換する変化がなくなるので、当面戦いが起こりづらくなります。

角道を止める行為は長期戦の意思表示と言えます。

左美濃が横から攻められるのを意識しているのに対し、高美濃囲いは上から攻められるのを防ぐことも意識しています。少し角の頭が守られてますよね。

この高美濃囲いでも十分に堅いです。このまま戦いに進む場合もあります。

銀冠が組めるかどうかの瀬戸際

高美濃囲いで満足せず、銀冠に組み替えようと思った気、最も重要なのがこの下図の瞬間です。

王様の頭に銀を載せるときが最も危険なんです。この瞬間離れ駒ができてしまうからです。

離れ駒というのは、金銀の連結が切れてしまうことです。上図を見ていただくと、金が離れているのが分かると思います。仮に金を取られたときに取り返す駒がありません。

そして、この瞬間に飛車に成りこまれたら、王手の先手を喰らってしまい目も当てられません。

ボクシングで言えば、横っ腹ががら空きになったところに強烈なボディブローを喰らうようなものです。

銀冠の完成

銀冠が完成しました。金を玉のそばに置くことで銀冠が完成します。この囲い、何度見ても惚れ惚れします。

銀冠に組むことができると、自分が感じている以上に相手にプレッシャーをかけることができます。

ここまで組んだらそう簡単に負けることはありません。

少なくても囲いが弱くて負けたとはならないところです。

まとめ

自分が居飛車で、振り飛車を相手にする場合の囲いを見てきました。

舟囲い→左美濃囲い→高美濃囲い→銀冠という変化は、もっとも正統派な囲いの流れです。

もし居飛車で正々堂々と振り飛車と対したいと思うのであればこの形で腕を磨くのがおススメです。

少なくとも隙を見せずに銀冠に組める実力があれば、大きな進歩を果たせたと考えてよいと思います。

囲いについて何も知らなかったあなたが、ライバルの前で銀冠に組んだら、相手はどう思うでしょうか?

きっと内心ではかなりびっくりすると思いますよ。それだけでも意表を突いたことになりませんか?

これも孫子の兵法ですね。

 

あなたの将棋ライフが楽しく実りあるものでありますように!(*^_^*)!

 

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