攻めが大好きな将棋初心者は穴熊囲いを試して見たら良いと思う。



穴熊戦法の向き不向き

将棋の初心者の方に聞かれます。

『穴熊囲いってどんな人に向いているんですか?』

私はいつもこう答えます。『無類の攻め好きな人』と。

すると、たいてい『えーーーッ守ることが好きな人じゃないんですかーーー!』

と反応が返ってきます。

穴熊囲いは、王様をガッチガチに固めるため、守りが好きな人に向いているのでは?という印象を受ける人が多いのではと思います。

しかし、穴熊囲いを採用する人の心理は『攻めてるところを止められたくない!』と言うことだと思います。

なぜなら王手がかからないからです。

王手されればどうしても攻めを中断しなくてはなりません。

王手さえかからなければ攻めを中断をする必要はなく、相手の王様を追い詰めたらそのまま勝ちに持っていくことができるのです。

だから無類の攻め好きにこそ穴熊囲いはぴったりフィットなのです。

 

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穴熊囲いとは

あなたが無類の攻め好きならば、穴熊囲いは向いているかもしれません。

仮にあなたが居飛車であるとします。そして相手が振り飛車戦法を採用してきました。そんな場合に採用する穴熊囲いは、下図のような囲いです。

この囲いを見ていただけると分かりますが、王様が隅っこにいます。そのまわりを金銀ががっちりと固めています。この形に組まれたら、王手がかからないというのがわかると思います。

しかし、ここまで組むのにも相当手数がかかります。左美濃囲いから比べたら、めちゃくちゃ時間がかかってます。

 

舟囲いからの進展

再び基本図を掲載します。居飛車の持久戦の囲いはここから始まります。通常の舟囲いではごく自然な一手なのですが、穴熊囲いにする場合、一手指してはいけない手があります。それが端歩です。

穴熊囲いは端歩を受けません。理由は、端が穴熊の弱点だからです。

弱点を攻めるのは攻めの常道です。相手は端から攻めてくるのですからわざわざ端を突く必要はありません。はやく攻めて来てくださいと言ってるようなものですから。

端を突かないと決めた時点で、穴熊囲いに決めたことになります。その時点で相手にバレます。『あ、こいつ穴熊だな。』って。相手は、穴熊が端を受けるかどうかを踏み絵のように聞いているのです。

 

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舟囲いから穴熊へ

舟囲いから穴熊へ囲う場合、左美濃にしたり高美濃にしたりといったステップを踏む余裕がありません。

穴熊の場合組むと決めたら一目散に組まなければだめです。

穴熊囲いは組めればその堅さのメリットを存分に活かすことができますが、囲いが中途半端であると、メリットどころか弱点ばかりになってしまいます。

例えば下図を見てください。先ほどの基本図から穴熊へ組む途中の図です。

この瞬間に飛車が横から攻めてきたらどうでしょう。金が離れ駒になっています。今さら左美濃に組み替えることもできません。

しかし、下図まで組むことができれば、かなり王様の守備力は堅いです。

穴熊を完成させた後の選択肢

ただ、上図まで組むことができても、まだ金が離れ駒です。ここから金を寄せて最後まで完成させると下図のようになります。

いかがですか?堅いですよね。それでも銀がまだ離れ駒としてあります。

ここで選択肢があります。この銀を攻めに使うのか?それとも守りに使うのかです。

これはもう好みです。銀をつかって敵陣に攻め込むも良し、銀を守りにつかって守るも良しです。

今回は持久戦をテーマに、銀をどんどん玉にくっつけてみます。

角を引いて銀と入れ替えます。

めちゃくちゃ堅いです。相手からしたら、もう城を通り越して、核シェルターです。

 

究極の穴熊囲い

穴熊の弱点は端だと言いました。

端が弱いと言うならその弱点も克服してしまおう、その発想からもっと堅くすると下図のようになります。

銀冠と穴熊を合わせたような囲いです。ビッグフォーと呼ばれている囲いです。

もうここまで組めたら簡単には負けないところです。

相手の立場に立てば、諦めの良い人であれば、この囲いが完成した時点で投了するかもしれません。

 

まとめ

穴熊は組めたら堅いです。あまりにも堅いので、攻めに集中することができます。

冒頭、穴熊囲いに向いている人はどんな人か?という質問に対する答えが、無類の攻め好きな人。

その理由が分かっていただけたかと思います。

穴熊は好きな人と嫌いな人に分かれます。

それは個人の好みで自由ですが、もし興味のある方はぜひ実戦で採用してみてください。

新たな発見があると思います。

 

あなたの将棋ライフが楽しく実りあるものでありますように!(*^_^*)!

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