天守閣美濃囲いから組む銀冠と左美濃から組む銀冠の違いとは?



天守閣美濃囲いからの守備力強化

左美濃囲いを紹介した『将棋初心者に向けてより堅い囲い方を書いています。(左美濃)』で、天守閣美濃囲いについて触れました。

『普通の左美濃囲いと同じように、銀冠に変形し守備力を強化できないの?』って疑問をお持ちではないでしょうか?

実は、こちらも強化できるのです。

天守閣美濃囲いの場合、角の頭に玉がのっかっています。ここから銀冠に組むとしたら、まず角をどかしてから玉をひく必要があります。しかしそうすると普通の美濃囲いよりも手数が多くかかってしまいます。

それじゃ、最初から普通の左美濃囲いの方がいいんじゃないか!そう思うのも当然かもしれません。

しかし、天守閣美濃囲いから進んでいく銀冠は、普通の銀冠とは一味違います。

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天守閣美濃囲いから組む銀冠

結論から言うと、こんな感じの銀冠になります。

ちなみに普通の銀冠は下図のようです。

何が違うのかというと、玉と角の位置が違います。天守閣美濃囲いからの銀冠は、角を動かすこともなく組み玉が香車の上にいます。

この形、はじめての人にはかなりの違和感があると思います。

香車って別名『槍(やり)』って呼ばれます。かっこいいですよね。戦国時代には旗指物にも使われた香車ですから、殺伐とした名前で呼ばれるのも想像できます。

直進して進む姿はまさしく槍です。

その槍の上に座る玉は、『痛ッ』って感じがしませんか?

米長玉

香車の上に玉が座る形は、『米長玉』と呼ばれます。

この名前の由来は、故米長邦雄先生が愛用した形なんです。

『終盤に、玉をわずかに一路寄る。たったこれだけで玉が寄らなくなる。』そんなフレーズをどれほど耳にしたことか。

そういう不思議な玉の位置なんです。

米長先生は、戦いの最中に玉を寄っていましたが、中終盤の忙しい時に一手かけて寄って効果があるなら、最初から寄っておけばもっと効果的なのでは?って発想ですね。

 

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銀冠への変化

最初はやはり高美濃に囲います。普通の高美濃囲いよりも玉が一段高い位置にあるため、一層高く見えるから不思議です。

組みかえの瞬間はめちゃくちゃ危険です。離れ駒ができるからです。

昆虫で言えば脱皮の瞬間と同じです。できるだけ安全に組むように心がける必要があります。

この瞬間、端っこが気になります。相手に端から歩を突いてこられるとちょうど香車の上に王様がいるので、香車の効き筋を消しています。

ただ、玉の頭は、角や桂馬で守っていますので、大丈夫です。

もっと危険なのは次の瞬間です。

この瞬間、金が離れ駒になっています。高美濃囲いから銀冠に変化する場合、もっとも危険な瞬間と言えます。

ここさえ乗り切ってしまえば大丈夫です。

銀冠にせず、高美濃囲いのままで戦いに進んでいく人の多くは、この瞬間の危険を回避したいと思うからだと思います。

銀冠の完成

とうとう銀冠が完成しました。

普通の銀冠に比べると、少し違和感を感じますが、この形は堅いです。横からの攻めにはめっぽう強いですし、上部からの攻めに対しても耐久力を発揮します。

この囲い、普通の銀冠と比べて、個人的に一番のメリットは、相手の角筋に王様が入っていないってことだと思います。

まとめ

普通の左美濃囲いから組む銀冠については『将棋の初心者が居飛車で銀冠に組んだら?』で紹介しました。天守閣美濃囲いから組む銀冠については、普通の銀冠とは一味違うということを今回お伝えしたかったのです。

最初のうちは天守閣美濃囲いに組むこと自体、少し抵抗を感じると思います。なので天守閣美濃囲いに慣れてきて、長期戦になったら、米長玉の銀冠を試してみることをおススメします。

あなたの将棋ライフが楽しく実りあるものでありますように!(*^_^*)!

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