将棋の初心者が位取りを指すときに注意することとは?



居飛車の囲い方 『位取り』

振り飛車を相手に居飛車を指す場合、囲いはどんな風になるのかについて将棋初心者に向けて書いています。

囲いは、急戦で挑むのか?それとも持久戦にするのか、戦い方の方針で変わります。

持久戦の方針を取った場合の囲い方について書いています。

今回は『位取り』です。

位取り戦法は、今となってはあまり指す人がいません。しかし昭和の時代には一世風靡した戦法です。

大山康晴十五世名人や升田幸三実力制代四代名人の両巨匠はじめ、中原誠、米長邦雄、

挙げればきりがないほどの名将に採用された歴史ある戦法です。

 

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位取りの理屈

位取りという戦法は、どういう発想で生まれたのか?そんなことを考えたときがあります。

これについて、『戦いが始まる前に早々に要衝を占拠することができれば、その後戦いを有利に進めることができるのは道理』と何かの記事に書いてあるのを昔読んだことがずっと頭に残っています。

これは将棋のことを指して書いてあったのですが、実際の戦争にも通じる考え方ですね。

真っ先に浮かんだのは、明智光秀と羽柴秀吉が戦った山崎の合戦です。天王山を先に占拠した方が勝つと。

孫子の兵法にもありますが、地の利はめちゃくちゃ大事です。その地の利が、将棋の升目にもあるのだと、その時目から鱗が落ちました。

位取りの種類

位取りにもいろいろあります。位を取る筋が5筋ならば5筋位取り、6筋なら6筋位取り(後手なら4筋)となりますが、もっとも有名なのは、7筋の位取り(後手なら3筋)だと思います。

この筋の位取りは別名があります。『玉頭位取り(ぎょくとうくらいどり)』です。ちょうど王様の頭に位を取るためにそう呼ばれますが、威風堂々としたかっこいい名称だと初めて見たときから今に至るまで思っています。

位取りはどの筋が一番有力か?と思われると思います。これまでの経験と耳学問によれば、6筋が最も望ましく、7筋、5筋の順になるということです。

 

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玉頭位取りとは

ただ、6筋の位はなかなか取らせてくれません。なので2番目の玉頭位取りをメインに紹介します。

結論から言えばこれが完成形です。

いかがでしょうか?惚れ惚れするような陣形だと思いませんか?

ここで言う要衝とは7筋ですが、8筋もついでに取っています。これってかなり後手からしたらプレッシャーです。

玉頭位取りの組み方

下が基本形ですね。ここから始まります。

端歩は穴熊に組まないので突いてあります。

ここから下の図のように組みます。

銀を上げてから玉頭の位を取ります。この位をとるのはあまり遅いと取れませんし、あまり早いと逆襲の目印になります。

位を取ったら位の確保

位を取ったら位の確保です。

位を確保するとは、位を盤石にするということですね。この場合で言えば、7筋に伸ばした歩をただで取られないようにするためには、その後ろに銀を配置することです。

実際の戦争でもそうでしょうが、せっかく要衝を抑えたのに取り返されてしまったというのでは話になりません。

これも多少余談に逸れますが、豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎であった時代に、墨俣という土地に一夜城を築きます。織田信長の戦略眼として、墨俣という要衝の地に城を築くことが美濃一国を手に入れるために重要であるという理由です。

ただここにいくら城を築こうとしても失敗してしまいます。それは敵も築かせてはまずいと思うので強い撃退に合うからです。誰も築くことができないとなった時、藤吉郎が手を上げてこの難事を成し遂げます。

藤吉郎は、築城のスピードをめちゃくちゃ速く行って、奪回されないように兵を配置しました。

将棋に話を戻しますが、そんな思いで位を確保します。

上部を固める

次に金を上がります。銀を離れ駒にしないためです。

この時の注意点は、王様の脇腹が空いています。なので横から攻めてこられたらかなり危険だということを頭に入れておくことが大事です。

相手があることなので、手順は参考にしていただき、実戦では臨機応変な対応が必要です。ただコツとしてはなるべく離れ駒ができないように組むことです。

 

玉を深く囲う

次に角をどかして玉を囲います。

あと一手で完成するってくらいの時が実は一番危険なんです。というのはここまでかなり手数をかけていますから、相手の陣形はかなり整っていることが予想されます。

なので、この時を狙いすまして攻めてくる可能性があるからです。

玉頭位取りの完成

金を上がっていよいよ玉頭位取りの完成です!

金を玉の横に配置して、8筋の位を伸ばします。場合によっては8筋の位が取れないこともありますが、それはそれで仕方がありません。

これが完成形なのですが、玉頭位取りはよほど慣れていないと難しい戦法です。ここまで紹介してきてお気づきかと思いますが、かなり離れ駒ができる状態が続きます。

相手は組まれる前に何とか戦争を起こそうと狙っています。十分相手の陣形を観察しながら組み上げる必要があります。

まず左美濃囲いを勧めた理由はこの辺にあります。いかに離れ駒を作らずに玉を囲うか?その点で玉頭位取りは難しい戦法だと言えると思います。

まとめ

居飛車で、振り飛車を相手にするとき、いろいろな囲いがありますが、今回は玉頭位取りについて書いてきました。

実際に玉頭位取りの組み上がりを見ると、美しく威風堂々とした囲いです。

組みたくなる人も多くいると思います。ただ、組むためには離れ駒を覚悟しなくてはなりません。

玉頭位取りは、とにかく組み上がるまでは注意が必要だということでした。

 

あなたの将棋ライフが楽しく実りあるものでありますように!(*^_^*)!

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