振り飛車の四枚の守備陣形の強化の最終形は?



振り飛車が王様を固め続けたらどうなる?

振り飛車の美濃囲いについて前回『中飛車や升田式石田流を得意戦法にする人におすすめな囲いは銀美濃囲い!』に書きました。

今回、振り飛車が王様を究極的に固めていったとき、どこまで堅くなるかっていう視点で書きたいと思います。

振り飛車の凄さは、居飛車と異なり、美濃囲いにわずか5手で組めてしまうことなんですが、放っておくとどんどん堅くなっていくという点です。

振り飛車側はただ組んでいるだけで相手が焦りを感じて攻めてくるというのが狙いでもあります。

振り飛車を攻めずに放っておいた時、振り飛車はどこまで美濃囲いを堅くできるのでしょうか?

 

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四枚美濃

将棋において、王様の守りは金銀三枚というのがセオリーです。しかし、金銀4枚で守っちゃいけないって気まりはありません。

早速ですが、下図をご覧下さい。

普通の高美濃囲いと比べてみてください。一枚銀が加わっただけですさまじい堅さを発揮しています。

いったいどこから攻めたらいいのか?そんな悩みを相手に起こさせてしまいます。

実際に、四枚美濃囲いという堅い王様を相手にすると、先が思いやられるって感じになります。

堅陣に王様を囲うということは、心理的にそれだけの効果があるのです。

 

四枚銀冠

次に四枚美濃囲いから銀冠に組み替えたときの形です。

王様は頭に二つの銀の冠をかぶっています。この囲いに組めたら、私はもう満足です。勝てばいいけれどまぁいい勝負にはなるだろうって思えます。俗にいう負けない将棋という感じでしょうか。

相手の居飛車の囲いが普通の舟囲いでしたら、この四枚銀冠との構えの優劣は明白です。

相手が攻めてきたら、その手に乗って反撃していけば、やがて攻めの手番が回ってくるでしょう。

中央から玉頭の範囲内で戦いになれば、相当こちらに分のある戦いができます。

 

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四枚穴熊

ここから四枚穴熊にするのが、王様をより堅く囲うシナリオです。

下図の四枚穴熊は、先ほどの四枚銀冠から銀を引いて作りました。

この囲いも銀が縦に並んでとても好形ですが、堅さという点では少し次の四枚穴熊に劣る気がします。

振り飛車最強の堅陣

下図が振り飛車で最強に堅いと私が考える囲いです。

四枚銀冠から囲う場合には金が少し一手余計にかかるのがたまにきずですが、十分囲う価値があります。

この囲いに組まれたら、下手に攻め込むことはできません。息切れしたら最後、猛烈な反撃力で撃沈されてしまうでしょう。

穴熊という囲いは、堅さでは一番ですが、銀冠に比べると、玉の逃げ道がない分、王様の薄さが勝敗に直結します。

なので金銀を持ったら自陣に埋め込むようにして堅くするというのが穴熊のセオリーです。

金銀を持ったら相手を攻めたくなるのが人情でしょうが、穴熊の場合、金銀を自陣に打ち付けるのです。

まるで相手の王様を攻めるのではなく、相手自身の心を攻めているかのようです。

 

玉の堅さが裏目に出る場合

振り飛車の囲いについて、どんどん堅くなる方向で記事を書いてきました。

私は20年以上の将棋愛好家ですが、その経験の中でお話すれば、王様を堅くしたら堅くした分だけすべて有利に進むのか?と問われたら否だと思います。

王様は相手の王様よりも堅ければよく、堅さだけを求めすぎると、攻めの手段が全くなくなってしまいます。

四枚穴熊の最強の堅陣を作り上げても、自分から攻めることができなければ勝つことができません。

守りに偏ってしまうため、攻める手段がなくなってしまうという点が弱点です。

下図を見て下さい。穴熊の姿焼きと呼ばれる図です。

上図は極端ですが、こんな感じで穴熊は手付かずなのですが、穴熊側から攻める手がなくなってしまった状態です。

まとめ

振り飛車を指す人は、まず美濃囲いを極められると勝率が上がると思います。

美濃囲いをどこまで固めればいいのか、その辺を相手の陣形と比較しながら判断していけば良いと思います。

相手の陣形と見比べて、相手よりも堅い陣形であれば攻め、逆に相手が攻めてこなければこちらは十分堅陣を作り上げて戦機をうかがう、そんな戦いを進めていけば終盤に必ず美濃囲いの堅陣がモノを言うと思います。

美濃囲いの堅陣を頼りに戦う、ここに振り飛車の美学を感じるのは私だけでしょうか。

あなたの将棋ライフが楽しく実りあるものでありますように!(*^_^*)!

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