藤井聡太五段の凄まじい角切り!先手矢倉の新たな脅威出現!前編



先手矢倉の新たな脅威出現!

2018年2月8日に行われた棋王戦予選における牧野光則五段対藤井聡太五段の対局です。

先手は牧野五段、後手が藤井五段です。戦型は後手の急戦矢倉です。この対局を記事にした理由は、後手の急戦の駒組みがこれまでの方式とはかなり異なると感じたからです。非常に斬新で、中盤で出る角成りが凄まじいです。

さっそくですが、棋譜に行きます。
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右四間飛車の出だしにしては奇妙・・・

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀▲5六歩 △8五歩 ▲7七銀 △6四歩 

初手からの手順です。この局面は、右四間飛車の出だしからするとちょっと奇妙な感じがするのは私だけでしょうか?



私は、先手をもって、後手の右四間飛車の攻めを受けて立つことが多かったので、この局面を初めて見た時にびっくりしました。何が原因かと申しますと、△85歩です。この歩は桂馬の跳ね出しを邪魔しています。この歩があることで、後手の85桂からの攻めを恐れる必要がなくなった分だけ得ではないか、って思っていました。最初は・・・

 

飛車先を受けない?いいの?

▲2六歩 △3二銀▲2五歩

この局面、ふつうなら△33角でしょう。ねっ、そうですよねッ!

思わず念を押したくなるくらいの違和感です。なんと後手は、悠然と玉を上がったではありませんか?

ふつうの感覚ならば、△33角だと思います。飛車先の歩交換を無条件に許しては不利になる、ということは、これまで常識中の常識であったからです。しかし、受けない。これはいったいどういうわけでしょうか?
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飛車先を受けない?いいの?

  △4二玉 ▲7八金 △6三銀 ▲5八金 △3一玉▲7九角 △7四歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 角 △2三歩▲4六角

この局面を先手でもった人は、超大満足って思いませんか?どんな点で満足かといいますと、まず、▲24歩を角で交換できたことです。このことにより、角を46の急所に手順に配置できたことと、玉がやがて88に行く時の道が開けたことです。もちろん交換したことによって、歩を駒台に持ち駒として置けたことは大きな成果です。

前の項で、後手が△33角として飛車先の歩交換を受けたとしても、この▲79角からの角による歩交換によって、結局は角と歩を交換されてしまうので、飛車先の歩交換は防げないところではあるのですが・・・。こう考えると、△33角と受けなくても別にいいかもって発想はありだと思いました。でも気分的に交換させるのはどうもなーって感じです。

とにかく先手万全の態勢に対し、後手はどのように攻めを組み立てるのか、注目するところですが、続きは次回に。

チャオ。

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