藤井聡太五段の凄まじい角切り!先手矢倉の新たな脅威出現!中編



角の睨みで後手の攻めを牽制!

早速棋譜の続きですが、その前に前回の局面を再掲載します。


この局面は、先手にしてみると、最高の局面だと思います。前記事でもお話しましたが、根拠は三つです。

まず、▲24歩を角で交換できたことです。このことにより、角を46の急所に手順に配置できたことと、玉がやがて88に行く時の道が開けたことです。そして歩を交換したことによって、歩を駒台に持ち駒として置けたことが大きな成果です。
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後手は角の睨みから飛車を退避。先手は後手の角を55で防ぐ!

早速ですが、棋譜の続きです。

△7三桂 ▲4八銀 △6二金 ▲6七金右 △8一飛▲5五歩



この局面は、先手にしてみると、さらに大満足な局面だと思います。というのは、後手の角道を▲55の地点で止めることがかなり大きな利点だからです。なぜ利点かと言えば、88に玉を囲った時に、後手の角道が二重に止まっています。また、後手の桂馬に攻められたときにも、66の地点が緩和されています。

手順中、△62金~△81飛車とした後手の構えは、先手の角の睨みをかわす意味に最初は取れたのですが、実は後の手順を見ていただくと、55の地点が逆に争点となり狙われていることがわかります。

角の睨みで後手の攻めを牽制!

続いて次のように進みます。

△5四歩 ▲5六金 △4四歩 ▲5四歩 △5一飛


すかさず後手は△54歩と反発していきます。この歩を同歩と取ると、銀が働いて来て、角が一緒に狙われてしまいます。そうなると、先手としては居玉でもあるため、強く戦うことが難しいと思います。

なので、先手は▲56金と厚みを加えて55の地点の守りを固めます。ここで、後手は44歩と先手の角にプレッシャーをかけます。

▲54歩と先手が歩を取りましたが後手は△54同銀とせずに、圧力をさらに強めて△51飛車としました。これによって、後手の飛車が働いてきます。こういう飛車の転戦が効くのが△62金とした時からの後手の構想だと思います。
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先手、手順を尽くして圧力緩和に奔走!

▲2四歩 △同 歩 ▲同角 △5四飛 ▲5五歩 △5二飛▲4六角 △2三歩 ▲6九玉

△5四歩 ▲3六歩 

この先手の▲24歩からの手順が巧妙だったと思います。このタイミングで先手が▲24歩の交換をしたことで、▲同角の一手が後手の△51の飛車あたりになるため、後手は飛車を逃げつつ△54歩としました。

先手はこの手を強要したことで、▲55歩を先手で打つことができました。続いて▲46角と▲55歩を守るように引きつけましたが、この手は、角の影になっていた先手の飛車が直通するようになっており、後手は△23歩と受けました。

このような手順を踏んだことで、先手は▲69玉と▲36歩を実現できました。玉を一路戦場から遠ざけ囲いに近づけたことは大きな一手です。36歩は角の引き場所を作り、後手の攻めの圧力を緩和するつもりです。

後手は、待てば、先手が玉を移動させて守りが堅くなってしまうため、間髪入れずに△54歩と合わせて行きます。ここから後手の攻めの流れが加速していきます。

 

今日はこの辺で。続きは次回に。チャオ!

 

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