藤井聡太五段、広瀬八段に勝つ!もっと騒がれてもいい勝利。やっぱり天才藤井聡太の自陣角はかっこいい!感想



一局を通して

7回に分けてできるだけ細かく棋譜を考えてきましたが、今回は総括することも踏まえて、全体として急所と私が強く感じた局面を振り返ってみたいなって思って記事にしました。

駒がぶつかってからはじめてえっと驚いたのがこの局面です。

この桂損は、広瀬八段にとっては織り込み済みの手なんだと思います。この△41飛車と転回する構想を描いた時点で桂馬を損することは覚悟の上だったのではないかって思います。やはり△44飛車と出た局面が先手は歩切れになるので、受けずらいということなのかなって思います。

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▲67角の自陣角!角が盤上で光っている。角がでかいッ!

この桂馬はベストなタイミングをみはからって取るということなのでまだ取られていませんが、この自陣角には驚きました。この▲67角の自陣角が升田先生の自陣角を思い出させてくれた手で、特に自陣角自体が私は大好きなので、めちゃくちゃインパクト強かったっす。

自陣角は、どうやって活用するのか、見通しがたたないと打てない角です。この筋違いに打たれた角がいったいどういう活躍をするのか、日常生活のふとした時に、この局面が無意識に浮かんできました。そのくらい脳裏に焼きついた手でした。

詳細記事:藤井聡太五段、広瀬八段に勝つ!もっと騒がれてもいい勝利。やっぱり天才藤井聡太の自陣角はかっこいい!後編

一見意味不明な飛車まわり。しかし深謀遠慮の飛車だった。

次にこの局面。

深謀遠慮の飛車まわりとして紹介しましたが、この飛車まわりは、一局を通した後で振り返ると、▲37金という鬼手をははなつためには必要な一手だったことがわかります。この局面の時点でそこまでの構想が描かれていたとしたら、おそろしいほどの頭脳です。

詳細記事:藤井聡太五段、広瀬八段に勝つ!もっと騒がれてもいい勝利。やっぱり天才藤井聡太の自陣角はかっこいい!後編2

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”なんじゃこりゃ~×100 ってくらいの一手

次はこの局面です。これは外せません。

この44桂を打たれる前の盤面を必死に考えていた時に、この桂馬を打たれたら、一瞬全く考えになかった手を打たれて頭の中は”?”でいっぱいになると思います。だってただです。

詳細記事:藤井聡太五段、広瀬八段に勝つ!もっと騒がれてもいい勝利。やっぱり天才藤井聡太の自陣角はかっこいい!後編3

苦しい水中で一呼吸を稼いだかのような桂跳ね

次の局面はこれです。

△85桂▲同金△76歩とした局面が上記です。

この△85桂跳ねが取られそうな桂馬を逃げて、先手の攻め駒の金を一歩後退させた妙手です。攻め駒の少ない先手にとって、この桂馬も攻め駒として活用して後手玉を捉えるつもりでいたと思いますので、桂馬を逃げる手は先手の足元を見た好手と思いました。まさしくこの桂馬跳ねは速度計算を狂わせる一手であると感じました。

話はかなり逸れますが、ジョジョの奇妙な冒険という漫画をご存知でしょうか?これの最初のシリーズ、ジョナサンジョースターが主人公のシリーズが私は大好きでした。この作品の中で、水中に引き込まれたジョジョが、水の底の岩をこじ開け、そこから生じた一呼吸分の空気から波紋を作りだし一発逆転をしたという・・・これはぜひ読んでください。おもしろいですから。

この、息苦しい局面で、わずか一呼吸がほしい、そんな思いで跳ねた桂跳ねがまさしく物語に重なりました。

すみません。かなりどころでないくらい逸れました。

一応紹介しておきます。これは名作ですので最初から読まれるとはまると思います。

ジョジョの奇妙な冒険 第1部

詳細記事:藤井聡太五段、広瀬八段に勝つ!もっと騒がれてもいい勝利。やっぱり天才藤井聡太の自陣角はかっこいい!後編5

鬼手一閃。電光石火の終局!

最後にこの局面です。

この▲37金。ここで眠っていてもう起きてこないのかなって思っていた飛車が働きます。この飛車、たとえるなら居合抜きの刀です。今まで金という鞘におさまっていた飛車という刃が一気に閃光を放ったようなイメージです。

この一手で、これからまだまだ難しい戦いが続くと思っていた局面に投了という幕が下りました。

詳細記事:藤井聡太五段、広瀬八段に勝つ!もっと騒がれてもいい勝利。やっぱり天才藤井聡太の自陣角はかっこいい!後編5

以上、振り返ってみましたが、何ともすごいとしか言いようがなく、自分のボキャブラリーのなさを憂うばかりです。とにかく言葉にできない感動がからだの中に残っていることは事実です。これからも藤井聡太六段(この対局に勝って6段に昇段)の活躍に期待しています。がんばれー!

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